鈴木が、ある方と組んで
人体力学体操を指導していた。
※胸椎10番に引っかける体操
鈴木は「受け手」です。
「●さん、左足を上げて
きゅ~っと引っ張って
胸椎10番に引っかけて」
3度言ったけど
引っかからない。
そこへ、井本先生が現れた。
「●君、そんなことせんでも
こうすればよかろう」と言う。
鈴木の肘をさわる時に
先生の手が流れるようにやってくる。
※ここが技術の核心だと
いうことは、わかる。
そして「ここ」に手が来ると
「いいなぁ~」と思ったところへ
予想どおりに手が入る。
※「やっぱり来たな」と思って
体がうれしくなってくる。
自分の要求どおりに
事がなされるのは
とても気持ちが「いい」ものだ。
鈴木の肘あたりを
掴んだ気がしたら
一気に上に持っていかれる。
だけど、それが
「強引」に感じない。
※呼吸の間隙に
動作が行われているのは
間違いのないことなのだ。
しかし、
実際にやってみなさい
と、言われて「できる」か?
と、言えば、できない。(涙)
「知っている」と
「できる」とは
全く「違う」ものだ。
決められてから
初めて先生が話しをされる。
「鈴木君、ここだったね」
「はい」
追伸
左足を上げて胸椎10番に
きゅ~っと引っかけてと
言ったのは鈴木なので、、、
指導力の欠如のため
ペアを組んていだ人には
恥をかかせ迷惑を掛けた。
それにしても、、、
先生の技術の高さには
毎回驚く。
技術もある段階を越えると
芸術に変化する。
そして、人は、、、
「いいもの」を
眼前で見せられた時に
固唾をのみ
口を開けてぼんやりし
頭(=こうべ)を垂れ
敬意を表するものなのだ。
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