「鈴木さん、ぎっくり肩ですか?
聞いたこと、ありませんよ」
「そうでしょうね。
鈴木の造語ですから」
先週、長年通ってくださる方から
電話があった。
「お墓参りに行った時のこと。
左手で墓石のある草を
毟ったら(=むしたっら)
左肩に激痛が走ったんです。
それからというもの
左手を上げることは
自力でできないのです」
翌日、来ていただいて
患者さんのお体を拝見した。
「痛い」という箇所は
上腕の外側の筋肉。
(これだけ硬ければ
手を上げることも難しいだろう)
「これだけ硬いと
手を上げることは難しい。
ぎくっとやってから
この箇所を急速に冷やしましたか?」
「冷やしました」
「そうでしょうね」
「冷やさない方が良かったのですか?」
「急速に冷やしたから
筋肉が硬直したのでしょう」
「・・・・・・」
とりあえず、
痛くなっていない右側と
痛い左側とを比べる。
対になっている箇所は
比較検討すると
異常な箇所はわかりやすい。
確かに、左側がおかしい。
「ここですね」
「はいっ、そこです」
この箇所を、
四指で柔らかくさすると
段々「ここ」という箇所が出てくる。
これが「犯人」
しかし、これで終わると
また同じことをするので
おおもとの原因を
取り除く処置に入る。
なぜ、左腕の裏が硬くなったのか?
「痛い」と言う箇所を
四指でさわり拇指がいった箇所。
※これこそが井本整体の真骨頂
つまり、拇指が当たっている
箇所の筋肉の力が無くなったために
左腕の裏が硬くなったのです。
次に、「お腹」を診て
その診立てが正しいかどうか
確認をする。
すると、予想通り、、、
「お腹」の左上の箇所が
右と比べて異常に硬い。
この箇所は、「ストレス」が
過大に掛かると硬くなるのです。
「あれっ、ここが硬いですね」
「・・・・・・」
「ここって、過大に
ストレスが掛かると硬くなるのです。
何か、心あたりはありますか?」
「・・・・・・」
言いたくないようなので
「ちょっと痛いですよ」と
言いながら左の脇腹を弾く。
すると、
鈴木の言ったとおりに
痛いもんだから
「う~っ」
「もう、痛くないですよ」
「・・・・・・」
「何か、心あたりはありますか?」
体の緊張が取れたのだろう、、、
「実は、、、」と、話し始めた。
話しをしている間
鈴木の手は、
「お腹」の左上の箇所に置いたまま。
患者さんが話しをするごとに
この箇所が緩んでくるのがわかる。
(これで、大丈夫だと)
追伸
その後、痛いとおっしゃる側の
肘をさわりながら
「腕をすっと上げて下さい」
「あれっ、、、不思議。
手が上がるようになったわ。。。」
「よかったですね」
「はい」
「多少、上がりづらいとは思いますが
じき、改善すると思います」
「ありがとうございます」
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