Lさん、暗い顔で道場の
扉を開けて入ってきた。
(何かあったな、、、)
※Lさん:女性、60代後半。
向かい合うやいなや
Lさん「先生、腰が昨日あたりから
痛くなってきて、、、」
ここで考えるのは
・このところ天気が暑くなったり
寒くなったりしているためか?
・何か変わった事をした
孫の世話、冬物から春物に替えた
旅行、法事
そこで、うつぶせで腰を
観察するのだが、、、
基本的には、骨のきわ
しかし、これといった硬直はないし
弛緩も、硬結もない。
(これで腰が痛いのはおかしい、、、)
それで、Lさんに聞いてみる。
鈴木「Lさん、腰が痛いと
おっしゃいましたが、、、
腰には異常がないと思います。
どこが痛いのかさわってもらえますか?」
Lさん「わかりました。はいっ、ここです」
さわった箇所は、腰ではなく
お尻のえくぼの上の箇所。。
鈴木「そこは、腰ではなく
お尻ですよ」
Lさん「そうですか、、、
ここが痛くて痛くて」
と、いう具合に
患者さんが言う「ことば」と
鈴木の思っている「ことば」とは
微妙にずれていることが多いのです。
その認識が双方ずれたまま
操法すると効果はありません。
当たり前のことですが、、、
痛いのが「お尻」であれば
痛くなった原因は、
何か変わった事をした
孫の世話、冬物から春物に替えた
旅行、法事
のではなく、
乱高下する気温の変化に
体がついていけなかったことが、
この痛みの理由です。
ここまでわかれば、
原因となった箇所を操法するだけです。
Lさん「今日は、お尻のところを
やってもらった時が一番痛かった」
と、おっしゃっていましたが、、、
鈴木「今はもう痛くないですよね」と、
確認したところ
Lさん「はいっ、痛くないです」
追伸
その後、電話がかかってこないので
まぁ~平気だと思います。
痛かったら、すぐに連絡が
来ますからね。
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