「はい、よろしいです」
と、操法を終えると、、、
「先生、先日ちょっとの段差に
足先が引っかかかったのですが?」
「左足ですよね」
「そうです」
「さっき、調整しておきました」
「なぜ、そうなるのですか?」
「左の親指が、硬直するから」
「なぜ、そうなるのですか?」
「左の足の外くるぶしが下がるから。
その関係で、左の親指の力が
抜けにくくなっているのですね。
筋肉は緩んだり
緊張したりして健康に働くのですが、、、
●●さんの場合は
緊張したままだったのでしょ。
だから、先ほどお教えした
股関節の体操を行って下さいね」
「はい」
ここまでの(患者さんとの)会話で
筋肉の名称とか、
働きとか難しい話しを
いっさい、していないことに
気付いたと思う。
興味がないことを
言わない方がよいのですね。
そして、また、、、
聞かれてもいないことに対して
鈴木があえてふれていないことも。
これは、とても大事なこと。
追伸
一番重要なことは、、、
「先生、先日ちょっとの段差に
足先が引っかかかったのですが?」
この質問が
●●さんが(鈴木に)
本当に聞きたかったことなのです。
その質問に対して
「左足ですよね」と
即答したこと。
そして、鈴木が、
すでに「その箇所」を
調整していたと言う事実が
積み重なったので、、、
●●さんは、何も言うことが
無くなったのですね。
後は、信用するしかないでしょ。
つまり、、、
相手の隠されていた要求に対して
先んじて、答えを出し、
調整をしていたことで
若干の信頼を得ることが
できたのです。
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