今日は、整体の修業(8)
以下、「」は、、、
塩野米松さんの著書
『失われた手仕事の思想』から
引用しています。
「頭で考えたことが
いかに手に伝わらないか?
頭でわかったことと
実際にできることは違う」
あれは、開業してから
数年経った頃と思う。
毎月の道場の家賃、光熱費
授業料、日々の生活費の支払に
困らなくなってきていた。
それなりに、、、
指先の感覚も繊細になっていた。
(これだったら、一生、
整体で飯が食っていけるぞ)
と、密かに思っていた。
そんな時、井本整体のプロ講座で
胸椎11番だか12番の右の硬結を
捉える練習をしていた。
(この下に硬結があるのに
なぜか捉まえられないなぁ~)と思っていたら
「鈴木君どうした?」と、
先生から声を掛けられた。
※えっ、さっきまで向こうの方に
いらっしゃったのに、、、
「先生、この下に硬結があるのは
わかるんですが、、、」
「、、、鈴木君、
この下の硬結がわかるのか?」
「この下にあるのは気配でわかるのですが
どうも捉まえられないのです」と言うと、、、
「気配でわかっていても
捉えられないのは
四指と間が悪いからだ」
追伸
その後、そこらへんの感じを掴んだ。
四指は、握らず滑らし
体全体でその動作を行うと
相手が緊張を感じない。
つまり、す~っとやって
どんと捉えること、なのです。
参照:『失われた手仕事の思想』
著者:塩野米松さん
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