今日は、齋藤孝
『型破りの発想力
武蔵・芭蕉・利休・世阿弥・北斎に学ぶ』を
読んでブログを書いています。
この本は「タイトル」が秀逸。
中身をろくに見ずに
「即買い」をしました。
ビートルズの『アヴィーロード』の
ジャケット写真のようにね。。。
外見は中身より
とても重要だということだね。
さぁ~本文
<本当に勉強ができる人は
教科ごとの落差がほとんどない。
それは、上達の普遍的原理を
つかんでいるから>
→ これが名人の極意。
1つのことを極め極めつくすと
何をやらせてもプロになる。
宮本武蔵の書く「書」描く「画」
いずれも「味」があって素晴らしい。
ここで著者は、、、
上達の普遍的原理を掴むために、
こんなアイデアを提案する。
<上達のコツを掴むには、
何か一つでいいので、
自分が上達した経験の
あるものを思い起こして
上達の記録を
書き起こしてみること>
→ 今まで生きてきた中で
上手くいった「成功体験」を思い出せ。
その時の、気持ち、やり方を
紙に書きだしてみろ、と言っている。
<宮本武蔵の哲学の根本は、
「上達の原理を掴む」ということだ。
そのためにすべきことは、
「よくよく吟味、工夫、鍛錬する」ことだ>
→ 彼が五輪書の中で、、、
そのためには30年掛かると言っている。
『千日の稽古を鍛とし
万日の稽古を練とす』
※千日は2年と8カ月、万日は28年
<江戸時代のクールジャパン。葛飾北斎>
<何にもとらわれず、
ただ向上を目指す心意気だ。
年齢に関係なく、
ひたすら技術の向上を
目指した北斎の態度は、
高齢化社会に生きる
我々にも示唆に富む。
こんな名言を吐いたらしい。
「天が私にあと十年の時を、
いや五年の命を与えてくれるのなら、
本当の絵描きになってみせるものを」
「思えば七十歳以前に描いたものはみな、
取るに足らないものだった」
<死ぬ間際にも、
まだ上達をあきらめていない。
北斎のようなレベルの人が
言うところに凄みがある>
話しは変わるが、、、
5年ほど前に、
『北斎館』を見学したことがある。
※葛飾北斎の美術館
鳥獣などをデッサンした
手ぬぐいを買った。道場で使用中。
※所在地は長野県小布施町。
栗が有名。栗アイスは濃厚でコクが深い
子どもの頃から晩年に至るまでの
年代別スケッチが陳列されていた。
子どもの頃も「上手」だったが
年齢を増すたびに「深み」が入り
余計な線が無くなり
「シンプル」になっていく。
(ピカソといっしょだな)と思った。
※P・ピカソも幼児の頃から
デッサンが上手だった。
お父さんが絵を描くのを
断念してしまうほどにね。
追伸
以前、井本先生が
こう言っていたことを思い出す。
「名人は足さない。引いていくだけだ」
関連記事
- 2016.06.16
3秒で眠る救急救命医 - 2018.12.07
不整脈の体 - 2018.01.06
鎌倉ものがたり(黄泉もそんなに悪くない) - 2020.02.10
左足がちょっとの段差に引っかかる時 - 2020.03.05
シュレッダーと余剰エネルギーとの関係 - 2018.11.25
井本先生の「時間」を奪うな!