まずは、これを聞いてほしい。
G・フォーレの『夢のあとに』です。
この曲を、鈴木が初めて聞いたのは
倉本聰:脚本の『北の国から』
蛍が、看護師になって
妻子を持つ医者と不倫するシーンでのこと。
いきなり「そこ」へ話しがすすむと
わからないという方がいらっしゃるので
『北の国から』の復習をすると、、、
そもそも、黒板一家(五郎、純、蛍)が
富良野麓郷に引っ込んだのは
美容師をしていた
いしだあゆみの不倫から
始まっているのです。
(因果ですねぇ~)
その後、蛍は、看護師になろうと
中学を卒業すると
富良野麓郷から朝晩
父親の五郎にボロボロの車で
富良野駅まで送ってもらい
旭川の看護師学校に通っていたのです。
※『北の国から』の舞台は
富良野だが、、、
黒板親子が住んでいたのは
富良野駅から10キロほど
山を登った箇所です。
真夏だというのに、
風が強く、冷涼な土地です。
で、話しをもどします。
五郎の反対を押し切り
札幌で就職を決めるのですが、、、
そこで、何の因果か?
妻子ある医者と
不倫することになるのです。
それが、奥さんにばれて
札幌にいられなくなった蛍は
根室の近い落石という寒村に
引き込むのです。
そのBGMにこの曲
G・フォーレの『夢のあとに』が
かかるのです。
※不倫した妻子ある医者が
チェロを弾くという設定になっているのです。
チェロは、楽器の中でも
人間の耳の音域に一番近い楽器だそうです。
そのため、チェロの音を聞くと
感情が揺さぶられ、
心が激しく動揺するのです。
これを弾いているパブロ・カザルスは
1900年初頭の人ですが、、、
彼を超えるチェリストはいないです。
※テクニック的には、彼よりうまい人は
たくさんいますが、、、
心の奥に響くチェロを
奏でることができるのは彼だけです。
追伸
それ以来、3度、夏に
北海道落石を訪ねました。
『北の国から』のロケ地も訪ねました。
とても落ち着く町です。
夏に行くと、収穫したばかりの昆布が
番屋の前のだだっ広い砂利の庭に
干してあります。
その周りを、犬が走り回ります。
沖合に見える島が、とても風流です。
頭の中で、『夢のあとに』が
エンドレスでかかっています。
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