また、今年も、
2018年本屋大賞候補作品が
発表になった。
これが発表されると、
書店では本屋大賞候補作品に
書店員がたくさん「売る」ために
練りに練られたコピー(宣伝文章)が
書かれたPOPが貼られる。
横浜にある有隣堂でも
早速、本屋大賞候補作品が
並べられてPOPが貼られている。
そして、そのPOPがとてもいい
その本を愛する書店員の気持ちが
出ていて心が揺さぶられるのです。
その結果、その本の「売上」が増すという。
なぜ、書店員がそこまで「心がこもった」
POPが書けるのかと言うと、、、
それは、
本屋大賞は、既存の出版社などが
こしらえた賞ではないのです。
日本全国の書店が、
「売り場からベストセラーをつくる!」
と、いう趣旨のもとに作られた賞なのです。
なぜなら、近ごろは、
kindleなどの電子書籍の出現により
本が売れない時代になりました。
また、スマホ、アプリ、電子ゲームの
高度化、デジタル化によって
「読書」の習慣を持たない人も増えました。
つまり、昔のように書店を開いて
本を積んでおくだけでは
「本が売れない時代」になったのです。
その状況に、書店が試行錯誤の結果
作り出されたのが本屋大賞なのです。
だから、本屋大賞の選考委員は
作家、評論家、識者などではなく
全国の書店の書店員が選んでいるのです。
※アルバイト、パートも含む
つまり、
「本読みのプロ」が選んだ本なのだから
「面白く」ないはずがないのです。、
だってね、今の時代、書店はわざわざ
入社する魅力がある業種ではありませんよね。
・町(街)の書店は減少傾向にある
・給料も高いとは聞かない。
どう考えても花形産業ではなく
斜陽ぎみの業界だものね。
そんな悪条件なのに
「入社」するのですよ、、、
「本」が好きなことしか
理由にならないよね。
要するに、何を読んだらいいか?
迷ったときは、本屋大賞候補作品を
読めば間違いないということです。
鈴木も、2004年から始まった
本屋大賞候補作品リストを
全部持っている。
そして、その候補作品を
順々に読んでいるのだが
1冊も「はずれ」がないのです。
すべてが「面白い」。
この中から、
特に面白い作家を見つけた。
それが、彼女たちなのです。
有川浩、小川糸、三浦しおん
西加奈子、中脇初枝、原田マハ
村山早紀、柚月裕子、辻村深月
そこから、彼女らがこれまで書いてきた
全作品をあらいざらい読んでいくのです。
※すべて女性作家です。
物語をこしらえるのは
女性の方が得意なようですね。
2018年年度の本屋大賞候補作品は
以下のとおりです。
伊坂幸太郎「AX アックス」
辻村深月「かがみの孤城」
小川糸「キラキラ共和国」
知念実希人「崩れる脳を抱きしめて」
今村昌弘「屍人荘の殺人」
塩田武士「騙し絵の牙」
原田マハ「たゆたえども沈まず」
柚月裕子「盤上の向日葵」
村山早紀「百貨の魔法」
今村夏子「星の子」
※伊坂幸太郎「AX アックス」は、
もう読んでますね。
伊坂幸太郎も「いい」ですね。
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