先日、『北の桜守』を観た。
吉永小百合は、キレイなだけの
役者じゃないと、改めて思う。
と、いうのは、、
1945年(昭和20年)8月
ソ連の宣戦布告により
樺太から内地へ逃げるシーンでのこと。
樺太:大泊港から稚内へと向かう船が
ソ連軍の魚雷で沈没した。
海へと投げ出された
吉永小百合演じる母と男の子の兄弟。
ここで、長男と永の別れになる時の
吉永小百合の目は迫力があった。
なお舞台は、
第二次世界大戦中:南樺太
戦後:稚内、網走
1971年東京オリンピック冬季:札幌
いずれも「桜」がキーワードだ。
さて、いつも通りに
予告篇を貼っておくので
まずは見て大まかなストーリーを
頭に入れて下さいね。
続いて
【スタッフ】
監督:滝田洋二郎
【キャスト】
江蓮てつ:吉永小百合
江蓮修二郎:堺雅人
江蓮真理:篠原涼子
江蓮徳次郎:阿部寛
山岡和夫 :岸部一徳
島田光江:高島礼子
菅原信治:佐藤浩市
・今でこそ超モダンな駅舎に
なっている札幌駅だが、、、
映画の舞台は、1971年の冬季札幌オリンピックを
目前に控える札幌狸小路商店街。
当然のごとく、当時の札幌駅は古い駅舎。
映画でも、建て替え前の札幌駅を
模して作られているのだが、、、
どうやって映像を作ったのかがわからない。
とても不思議だ。
・道内を走る列車も、その当時は、
ディーゼル車がメイン。
そのため架線を必要としないから
車窓から見える空が広く見える。
通路も、板張り、シートも直角だ。
宮脇俊三さんの鉄道紀行文を思い出した。
日本が、「イケイケ」の元気があった時代。
懐かしく思う。
・途中で、吉永小百合が、
「願い事」をする神社は
網走ではなく瀬棚にある。
※猿田彦大神を祀る太田山神社
奥尻島を望む海岸沿いに鳥居がある。
太田山の中腹にあり、
社殿までの道程は急勾配の階段。
両側に設置されたロープを
使わなければ登れない、
降りられないほどの山道である。
吉永小百合さんも実際に登った、と言う。
いっしょに登った息子役の堺雅人の方が
へばっているように見えた。
・戦争に負けると「みじめ」だ。
・菅原信治:佐藤浩市が、吉永小百合に
求婚するシーンがある。
返事を聞こうとやってきた佐藤浩市に
吉永小百合は白の喪服で応えるのだ。
※白の喪服:
「あなたの死とともに私も死にました」
転じて、「あなたとの再婚はお断りします」
その時の、吉永小百合は神々しかった。
追伸
映画館では「サユリスト」らしい
年配の男性が目立った。
他の俳優陣もよかったが
この映画は、やはり吉永小百合のもの。
スターとは、ひときわ「輝く」のだね。
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