60代後半?
長く通って来られる方。
操法室へ入って来られるなり
「ここ3日、咳が止まらずに
つらい思いをしています?」
「今日まで、我慢しないで
昨日でも来られたらよかったのに、、、」
と、話すと、、、
「そういえば、そうですね」とおっしゃる。
(素直な方だ)
※心が素直な方は、体も素直。
心=体なので、こういった方は
整体操法に敏感に反応し
よりよい結果になるのにも
時間もかからないのです。
うつぶせになってもらって
体を拝見するが、、、
先ほどから盛んにしている
「咳」の音から胃袋系の咳と
判断しているので
消化器まわりを中心に診ていく。
※咳には、呼吸器系、消化器系
腎臓系と別れている。
あくまでも、井本整体の分類であるが、、、
この精度は、驚くほど「正確」だ。
なぜなら、師匠である井本先生が
50年近く診てきてのものだから
当たり前といえば当たり前。
ちなみに、
呼吸器系の咳は、「こほっ、こほっ」と軽い
消化器系の咳は、「こぼっ、こぼっ」と中間
腎臓系の咳は、「ごほ、ごほ」と重い
すると、左の肩甲骨の下あたりが
右と比べると「あれっ?」と思うぐらい
盛り上がっているのを見つけた。
(あぁ~ここだな)
硬い部位に対して
指の腹を大きく柔らかく使い
そのあたりを上下、左右に
患者さんの呼吸よりいくぶん速く動かす。
すると、緩まない、硬い箇所が出てくる。
この「箇所」を緩めたいために
体が本能的に「咳」を出しているのです。
※ここでの、ポイントは、
・指を大きく当てる
・動かす速度(遅すぎると×)
・圧度が絶対に緩まない
この3つ。
すると、先ほどまで激しくしていた
「咳」が段々と収まってくるのが
鈴木も、患者さんにも
実感としてわかるのです。
そして、仰向けになってもらい
「お腹」の左側で、
力が抜けているところを探す。
つまり、硬くなるところがあれば
必ず、力が抜けている箇所がある。
「そこ」に意識を集めておかないと
「咳」の原因である左の肩甲骨の
強ばりが取れないのです。
※きっと井本先生なら
両方やらずに片方だけ
やるのだろうなぁ~
と、瞬間思うが、、、
技術の差は如何ともしがたい。(涙)
追伸
この年齢の方が、「風邪」を
引いたということは、
体、つまり生命だが、、、
「改善可能」と判断したのだから
体を、一旦、「壊す」作業に
入ったとも言える。
破壊なくして再生はないのだからね。
後は、この「風邪」「咳」を悪い方向へ
長引かせないために、、、
鈴木は、
・要求も無いのに食べるな
・水にはふれるな
と、いった生活指導をすることになるのです。
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