先日、『日日是好日』を観た。
鈴木は、「ひびこれこうじつ」と言って
映画の券を買ったが、、、
実は「にちにちこれこうじつ」が
正しいらしい。(涙)
主役の黒木華(=くろきはる)さんが、
とてもいい。
20歳の女子大生から
初老に近づいた
45歳までを淡々と演じている。
20歳のきゃぴきゃぴした
初々しい感じから、、、
22歳の時の、就職活動で迷う
切羽詰まった感じ
30歳での、結婚式まじかの
彼の裏切りによる失意感。
そして、45歳の現在、、、
たたずまい、目線、しゃべり方
着こなし、髪型の変化、、、
現在、彼女は28歳であるそうだが
とても落ち着いてみえる。
※自分の行く末をしっかりと
見定めているからだろう、と推測する。
彼女は、高校の時(大阪のいなか町)に
所属した演劇部で “演じる”ことの楽しさを知り、
大学でも芸術学部映画学科
俳優コースに進んだ。
この時点で、、、
「一生をかけてやりたいもの」に
出合っていたのです。
その後は、その夢を実現すべく
20歳のころから野田秀樹主催の
演劇ワークショップに参加するなど、
夢を現実に変えるために邁進した。
その結果、、、が、
「今」なのですね
※今年だけでも、、、
『散り椿』『億男』『来る』
『ビブリア古書堂の事件手帖』
内面の充実が、輪郭を
際立させているのであろう。
共演した、樹希樹林も
「黒木さんに言うことはありません。
芯を持った俳優さん。将来が楽しみだ」
と、言わしめたほどだ。
さて、いつも通りに
予告篇を貼っておくので
まずは見て大まかなストーリーを
頭に入れて下さいね。
続いて
【スタッフ】
監督:大森立嗣
原作:森下典子
続いて、、、
【キャスト】
黒木華:典子
樹木希林:武田先生
舞台は、横浜の郊外。
最寄り駅に相鉄線の
南万騎が原駅と
いずみ中央駅が映っている。
地元がロケ地になると
映画の物語がにわかに
「現実味」を帯びてくる。
さて、映画の冒頭で10歳ぐらいの
黒木華が両親に連れられて
F・フェリーニの『道』を観た感想を
言っているシーンがよい。
「何が何だかわからない映画だったなぁ~
ディズニーの映画を観れば良かったなぁ~」
それにしても「凄い」のは
樹木希林さん。
この映画の上演開始後
惜しまれながらも亡くなった。
今回は「お茶」の先生役だが、、、
所作、雰囲気、しゃべり方
すべてがいい。
その中でも、、、
「今の子は、何かと質問するけど
そういうもんじゃないでしょ」
「茶道は、まず形から入って
後にこころを入れていく」
「頭で考えないで自分の手を信じなさい」
「あなたの手はごつく見えるわ。
長くやっているのだから少しは工夫しなさい」
「長くやらないと、わからないこともあるわね」
すべて、井本整体と「いっしょ」だ。
追伸
「理屈」で割り切れない「道」
ここでは、「茶道」だが、、、
その本質の何たるかを
感じたい人は、、、
この映画を観ることで
「何か」を感じ取るだろうと思う。
鈴木は、この映画を観ていて
ずっと「井本整体」のことを考えていた。
井本先生が、いつもおっしゃられる
「手が行ったところが急所」
これこそが「真実」なのだと
改めて感じる。
ぜひ、観てほしい映画です。。。
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