ある日曜日
AM 10:38
秋晴れ
鈴木が普段利用している
相鉄線での車内での事。
真向かいに座っている
家族の幼児(3歳ぐらい)の女の子が
しきりに両脇にいる
父親と母親の手を
まさぐるように探している。
まるで、
周りが暗い中、枕元にある
鳴り響く目覚まし時計のスイッチを
切るかのように、、、
両親の手を見つけると
モミジによく似たかわいい手で
しっかりと掴む。
見ていてその手のかわいらしさに
鈴木の頬も知らず知らずのうちにゆるむ。
(いいもんだ。家族連れは、、、)
だが、その女の子はその動作を
何度もしきりにするので
鈴木は、ちょっと不安になる。
(この子は、愛されていないのかな?)
(このご両親はいつも忙しくしていて、
この子に十分な愛情を注いでいないのかなぁ~)
(いつも厳しく教育しているのかな)
などと考えてしまう。
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そして、そのご両親をちらっと見る。
(30代前半か、夫婦仲もよさそうだ)
(じゃ~なんでこの女の子はしきりに
手を結ぼうとするんだろう)
更に、その横を見ると乳母車
もといベビーカーがあった。
そのベビーカーの中には、
その女の子の弟か妹がいたのだ。
(なるほどなぁ~)とこの瞬間
鈴木はこの女の子の執拗な
手結び行動の謎がわかった。
追伸
この女の子の弟か妹が生まれために
それまで両親の100%の愛情が
注がれていたのに
そうではなくなった。
その不安を無意識に解消する
執拗な手結び行動だったのだ。
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