「あれっ、、、
この場所は初めて
さわりますね?」
「そうですね」
※患者さんには
なぜか「わかる」
そして、取るべき箇所が
変わったということは
何か心身に変化があった
と、いうことです。
「何かありましたか?」
「実は、、、」
と、言うことは
臨床上よくあることなのです。
話しを戻します。
この場所は初めて
さわりますね?」
「鈴木さん、初めてさわった箇所を
覚えているなんて、、、
記憶力がいいのですね」
「良くないですよ」
「ホントですか?」
「はい。実際に手をふれるまでは
全然、覚えていないですから。
あなたにだって、ひざが痛いのを
鈴木が左右、間違えたことあったでしょ?」
「そういえば。。。
でも、先生は、
そのままやりましたよね」
「そんなこともありましたね。
でも、ひざの痛みは
楽になったでしょ」
「そう、、、
それが不思議なんです」
「人間の体って
そういうもんなんでしょう。
きっと、、、」
「なら、なぜ、、、
初めてさわったのかを
覚えているのですか?」
「手の感触が違うのです」
「どんな感じなのですか?」
「ん~ん、初めてさわった箇所の時
鈴木は、盛んに手を
ガサガサして動かしたり
座る場所を変えていたでしょ」
「そんなこと、してたかなぁ~」
「あなたは気付いていないけど
そんなことをやったりしているのです。
手の収まりが悪い時は
初めてやった箇所なのです」
「ん~ん、そんなもんですか」
追伸
今日のブログを読んで
勘のいい人は、、、
このやり取りで
大よそのことが
わかると思います。
以前、開業したばかりの頃(17年前)
それまでに習った
症状別レシピを作り
記憶したことがあります。
また、患者さんが
再訪するたびに
過去のカルテを
読んだこともあります。
そして、そこと
関係する箇所を
習った通りに
やっていた時期もあります。
でも、患者さんが再訪せずに
「それっきり」ということも
数多くありました。
ここで誤解が
あってはいけませんから
ちょっとだけ説明を加えます。
井本先生から習ったことは
すべて重要です。
そして、すべてが「正しい」
その前提で、
聞いて欲しいのですが
人間は生きているので
その急所が若干動くのです。
ですから、臨床の場では
ちょっとした「工夫」が
必要になるのです。
急所の近辺で、
硬結なり圧痛点を探し出し
取ることが重要になるのです。
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