昨日、おみえになった患者さんで
胃の調子が悪い方がいらっしゃる。
おなかを診てみると
胃袋がある箇所が硬くなっている。
健康なおなかであれば
ちょっと触診しているうちに
体が感応して、「キュ~っ」となって
ぜん動運動が始まるものだが、それもない。
さわっても、気を通しても
てんで反応がない。
まるで、
「私の胃袋は、疲れ果てていて
ぜん動運動する余裕もないの、、、」
と、胃袋君が鈴木に言っているように感じる。
(あぁ~これでは胃が痛むだろうなぁ~)と、
鈴木「●●さん、このところ胃のあたり
調子よくないですよね」
患者さん「先生、そうなんです。
先週あたりから、かんばしくないの」
鈴木「そうでしょうね、、、
この状態で無理して食べると
更に、よろしくない結果が待っていますよ」
患者さん「、、、でも、食べないと、力がわかないでしょ」
鈴木「でも、これじゃ~食欲ないでしょ」
患者さん「(小声で)はいっ、、、」
でも、食べてしまうのです。
しかし、この方が悪いのでは
ないのです。
それは、
人間の3大欲求は
・食欲
・睡眠欲
・性欲
と、ありますが
どんな時でも、人は本能には
絶対に抗う(あらがう)ことはできないように
なっているのです。
DNAがそう命じているからです。
「今すぐ食べておけって」
ご先祖様が生きた時代は
とてつもなく過酷でした。
鈴木が言っているのは
70年ほど前の戦中、戦後の話ではありません。
人類が発生してから
今、食べておかないと
次にいつ、食べれるかどうか
わからない環境にあったからです。
今みたいに、保存食もないし
電子レンジもないし、ね、、、
人類が発生して、いつでも好きな時に
食べられるようになったのは
ほんとつい最近のことです。
だから、「食べすぎないようにね」と
言うのは指導としては簡単なのですが
本質的な解決方法には
なっていないことがわかるわけです。
患者さん「鈴木さん、じゃ~どうしたらいいんですか?」
あなた「そうですよね。そこが知りたいですよね」
そんな時、鈴木は
「じゃ~満足するまで食べたらどうですか?」
と、言います。
すると、けげんそうな顔で
「(ほんとうにいいの)」って
視線でこちらを見ます。
鈴木も、強い視線で返します。
では実際に食べるとどうなるか?
体の調子が悪くなります。
そりゃ~そうですよね
食べて欲しくないから
胃袋は動かなくなっているのですから、、、
患者さん「鈴木さんの言っていること。
矛盾だらけですよ」
鈴木「自分でもそう思います。
でもね、生命の働きははすごいのですよ。
体というか本能というかDNAは
そんな時に次善の策を用意しているのです。
それは、
「食べる」ことによって体を壊す
働きをするのです。
そして、それをきっかけにして
体を本格的に修正していくのです。
患者さん「どうやってですか、、、」
鈴木「風邪を引くことによって、です」
患者さん「・・・・・・」
と、ここまで書いてきて
かなり長くなったので
次回にこの続きをお話ししますね。
あなたが風邪を引くことによって
体にはどんな働きが
出るのでしょうか?
(次回、お楽しみに、、、)
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