今日の、ブログは、、、
『ツェッテルカステン』という
メモの取り方を考案し
研究生活30年の間に
58冊の本を発表した
ドイツの天才社会学者
ニクラス・ルーマンの話し。
勉強の仕方として
大変、参考になると思う。
さて、このニクラス・ルーマン。
もとは、ビール醸造人の息子。
法学部に進み弁護士資格を取得。
でも、彼は人間関係が不得意。
それでも、毎日、ご飯を食べないと
生活していけないので
とりあえず、役所に勤める。
でも、仕事には全く興味が持てない。
唯一の趣味は、定時で帰って
自宅で読書をすること。
ただ、その際に、メモのとり方を工夫。
そのやり方が、『ツェッテルカステン』
やり方は、すべてのメモを小さな紙に書き、
隅に数字を振り、1カ所に集める、というもの。
そして、それらを自由自在に
組み替えることで新しいアイデアを産む。
今で言う、ポストイットの仕組みの先達か?
その後、紆余曲折を経て大学教授に。
ドイツでは、教授が着任したときに、
自分の研究計画を紹介する
公開講演を行う習わしがあります。
その時の講演が、、、
度肝を抜く内容だったのです。
それが、、、
「研究計画:社会に関する理論。
期間:30年。予算:ゼロ」
※社会に関する理論と言えば
すべての学問上での理論ってこと。
膨大なる研究時間と、
それにかかる費用は見積もれないでしょ。
その30年後、彼は約束通り
『社会の社会』を発刊。
その理論は、非常に高度で、異質かつ複雑なもの。
なぜなら、普通の社会学者では
発想することもできないものだから。
当たり前ですよね。。。
だって、発想の基が、様々な読書から
ツェッテルカステンで集めたメモなのだから。
追伸
ニクラス・ルーマン自身は
「もちろん、なんでもかんでも
自分で考えているわけではないよ。
思考はおもに、
ツェッテルカステンのなかで起こるんだ」
つまり、、、
ゼロからものを作り出すことはできない。
だけど、そのきっかけは、
メモの組み合わせを変えることで
見方が変わり、「あれって」思うことがある
のだと鈴木は思う。
整体もいっしょ。
お母さんにしがみつく幼児の手を見て
指先が立っていないのを観察する。
そして、整体を勉強する場で
ちょっと試してみる。
すると、、、
様々なことがわかると思う。
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