「20年も外科医をやっているが、
こんなものは医学の教科書でしか
見たことがない」
と、発言したのは
先日、南北の軍事境界線を越えて
韓国に亡命した北朝鮮の男性兵士の主治医。
鈴木は、思うんだけど、、、
手術中に、兵士のお腹の中から、
寄生虫がもぞもぞ這い出てきたら
びっくりするだろうなぁ~と。
想像すると、結構、
ショッキングなお話しですよ。
さて、この事件は、
何とも不思議な事件だ。
背景が、よくわからない。
北朝鮮からすれば
板門店の非武装地帯(DMZ)は
国境を守る防人みたいなところ。
当然、国に対して「忠誠度」が
高い軍人が選ばれているはず。
確か、北朝鮮では、
1957年、金日成が朝鮮戦争休戦後に
延安派やソ連派などの対立勢力を
大規模な粛清で消し去り独裁を築いた。
この粛清は党幹部や政府高官だけではなく
一般市民にまで及んだ。
その結果、家系を三代前まで
遡って調査し忠誠度によって
以下のような3大階層に分けた。
「核心階層」
「動揺階層」
「敵対階層」
エリートは、「核心階層」だね。
「敵対階層」は、すぐに強制収容所へ
連行されるという。
当然、韓国に亡命した兵士は
「核心階層」の人間であることには
間違いないのだ。
北では、「エリート」の彼が
なぜリスクを取って亡命したのか?
しかし、今日の話しは
それではない。
問題は、タイトルにある通り
兵士のお腹の中には
寄生虫がいた、というお話しなのです。
↓
『CNN』2017.11.23 によれば、
<医師団は男性の体内から
大量の寄生虫を発見。
中には体長27センチの寄生虫も
いたほか、
通常は犬に寄生する
種類の寄生虫も見つかった>
また、
<この男性がB型肝炎に
かかっていることを明らかにした>
↑
・衛生面では、かの国はかなり遅れている
・農作物の肥料がいまだ人糞
だから、寄生虫が繁殖しやすい環境にある
・B型肝炎は、主に未消毒の針や
注射器から感染するので、
北の病院の衛生状態がうかがえる
と、マイナス面ばかりと
思うでしょ、、、
しかし、
以前、腸内細菌(=腸内フローラ)の
話しをしたでしょ。
北の兵士のお腹の中に
寄生虫がいた、ということは
腸内細菌(=腸内フローラ)が
日本や韓国とは違って
潤沢な環境にあるということ。
つまり、衛生面と言う点から見れば
「不潔」なのだが、、、
「免疫」という点から見れば
北の方が、我々よりよっぽど
・免疫力が強い
・病気にかかりにくい
・アレルギー症状になりにくい
(花粉症、喘息、アトピー、食物アレルギーなど)
・セロトニンが多いので
うつ、統合失調症、パニック障害には
なりにくいことがわかるのです。
そう考えると、、、
どちらが「いい」のか
わからなくなりますね。(苦笑)
追伸
その後、亡命した男性兵士の寄生虫は
全て除去された、と言う。
「これって、この男性の体にとっては
プラスなのでしょうか?
マイナスなのでしょうか?」
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