先日、映画『ダンケルク』を観た。
冒頭から、5人のイギリス人敗走兵(
すべて18~23歳ぐらい)が
ナチスドイツ兵に機銃掃射を受け
逃げ回っているシーン。
走り回っている時に、
転んだために殺される男。
あと一歩というところで、
撃ち殺される運のない男。
(非情だ、、、)
運まかせ、神だのみ
この間、BGMが無い。
淡々と戦争の真実を描き出していく。
脚本が無いのでは、ないかと思わせる
奇妙な、静かな映画。
しかし、怖さがひしひしと伝わってくる。
史実では、ダンケルク海岸に
ひしめいたのは40万人。
しかし、エキストラの人数も
それぐらいはいるように見える。
徹底ぶりがすごい。
監督は、クリストファー・ノーラン。
『メメント』
『ダークナイト トリロジー』
『インセプション』
『インターステラー』
などだが、、、
出す作品すべてが
「外れなし」の監督。
まだ、47歳だがすでに
「名監督」のとの評価が高い。
まず、ここで、ストーリーを
「109シネマズ」から引用
↓
1940年、フランス北端のダンケルク港に
追い詰められた英仏連合群の兵士40万人。
祖国への生還を誓った
若者たちのドラマが描かれる。
限られた時間で兵士たちを
救い出すた決行された、
ドーバー海峡にいる全船舶を
総動員した史上最大の救出作戦。
民間船も含めた700隻が
自らの命も顧みずいっせいに
ダンケルクへ向かう。
逃げ場もなく、ドイツ敵軍による
陸海空3方向から猛攻撃が押し寄せる。
タイムリミットが迫る中、
若者たちは生きて帰ることができるのか…。
↑
ここで補足すると
ダンケルクは、フランス本土最北端。
ベルギー国境から10キロの地点に位置。
対岸は、イギリスドーバー。
最狭部は34キロメートル
ダンケルクという名は、
現地の方言で「砂丘の教会」
7世紀に建てられた聖堂に由来する。
しかし、地政学的に要衝であるので
中世以降、支配者が代わった土地。
14~17世紀
フランドル→ブルゴーニュ→オーストリア→スペイン
1662年にフランスに帰属した。
このダンケルクの撤退以来
フランス軍は弱小化しナチスドイツにより
パリを占領され、降伏した。
また、第二次世界大戦の分かれ目だった。
ここで、ナチスドイツが全戦力を費やして
ダンケルク海岸に残された40万人の
イギリス軍、フランス軍を徹底的に叩いておけば
イギリスの降伏もあったかもしれない?
しかし、そうはならなかった。
結局イギリス兵のほとんどが脱出した。
でも、重装備をダンケルクに
全て置き去りにしたのも事実。
この後、イギリスはアメリカの援助により
大損害から回復するのに3年かかった。
追伸
「死」は、隣りあわせというが、、、
ん~ん、鈴木は、かなりやられました。
でも、それは自分だけではなかったようで
映画が終わってから
クレジットタイトルが始まっても
観客で立ち上がる人はいなかった。
館内が明るくなってから
我に返ったのか、、、
よろよろと立ち上がった
その人の目は虚ろだった。
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- ダンケルク、イギリス人、ナチスドイツ、クリストファー・ノーラン、メメント、ダークナイト トリロジー、インセプション、インターステラー、109シネマズ、ドーバー海峡、クレジットタイトル
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