※30代男性としておく
通常、整体では、、、
ふくらはぎの痛みを
訴える方には
消化器を中心に診ていくのです。
胸椎6番から
10番あたりまでの背骨から
消化器の働きをコントロールする
神経が出ているからなのです。
この方の場合も、、、
ふくらはぎが痛む、
攣りやすい(=つりやすい)側の
胸椎6番から10番あたりまでの
背骨の可動性が悪い。
特に、下部胸椎10番、11番が
とりわけ硬いのを感じる。
それから、お腹を診るが、、、
胃袋がある、へその上を
中心に診ていくと
胃袋の上の方は硬くなく
へそに近い側の硬直が顕著だ。
つまり、
下部胸椎10番、11番が硬いので
へそ上の胃袋の硬いのがリンクする。
胃袋でも、噴門部より
幽門部が強ばっている。
※噴門部は、食道から胃の入り口
幽門部は、胃から小腸への出口
そこで、、、
「胃が張っていらっしゃるけど、、、
げっぷとか、胃酸過多のようになることは
少ないのではないですか?」と聞く。
すると、「無い」と言う。
要するに、上胸部が下がって
胃下垂のようになっているわけですが
噴門部は、締まっているために
げっぷとか、胃酸過多のようには
なっていないと、いうことがわかる
とりあえず、肋骨全体を挙上してみる。
すると、へその上の強ばりが
少し緩むので、、、
何らかの原因で
肋骨を落としたのか?と。
追伸
それから、ふくらはぎを
あえてさわってみる。
主訴が、ふくらはぎの
痛みなのでさわらないわけにはいかない。
大きくさわると硬い箇所がある。
(これか!)と感じたところで
聞いてみると「そこです」と言う。
そのふくらはぎの箇所を
緩めようと手を入れるが
てんで反応が無い。
※今の段階では「ここ」を
いじくるなと言う、生命の要求
だから、
今回はそうせずに
ふくらはぎが硬くせざるを
得ない理由である箇所を探す。
(ありました。。。)
ふくらはぎとは裏側にある箇所。
ふくらはぎを四本指で
大きく包み込んでみる。
すると、親指が当たるところに
穴ぼこができる。
この穴ぼこの中に
響く箇所があるのです。
これを「硬結」と言いますが、、、
「これでいいと思いますけど」
「そうですね」
これで、、、
この方の施術は終了です。
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