「この頃、どうですか?」と
聞いてみた。
※この方の前の
患者さんを診ていた時。
雨が降ってないのに
傘立てに「コツン」と音がしたから。
(杖を傘立てに置いたな)
すると、
「ふらふらするから怖くて
今日は杖を付いて来ました」
「それは大変でしたね、、、」
(右ひざは痛くなくなったらしいぞ)
※この方、そもそも
右ひざが痛くて来たのだった
本人が言わないのだから
あえてふれない。
そして、ふらつきの解消こそが
今日の鈴木のやるべきこと。
ふらつきは、肩甲骨の
極端な左右差から
始まっていることが多い。
その理由を
簡単に説明する。
肩甲骨の左右差が生じると
鎖骨のどちらかが下がる。
鎖骨には、耳の奥にある
体のバランスを取る
三半規管に通じる筋肉がある。
そのバランスが崩れたために
ふらつきが出るのです。
ご年配の方なので
正座で鎖骨の状況を
読むことはできない。
そもそも正座ができにくい。
その時は、仰向けの形で
鎖骨の下がりを診る。
併せて季肋骨の下がりも診る。
そして、一番重要な
脇腹(=側腹)の箇所をさぐる。
脇腹(=側腹)が
左と比べると
一段と下がっているのがわかる。
(右の肋骨全体が下がっている)
とりあえず、右の側面をさわって
引っかかる箇所を探す。
※引っかかる箇所は
そこで上体の力を
支えているために硬く、
飛び出している。
だから、肋骨が
下がっている人ほど
わかりやすい。
それを鈴木の親指の腹で
大きく引っかかる。
そして、患者さんに
右腕を上げさせる。
※鈴木が上げるより
患者さんに上げてもらった方が
効果が高い
その後、大きく外に開いた
肩甲骨を内に締めに入る。
そして、一番寄りにくいところを
背骨に向かって寄せていくのです。
追伸
寄せている間、、、
患者さんの呼吸が
制御されているので
(この箇所に間違いはない)
と、判断する。
その後、ふらつきと
関連する頸椎を確認する。
気持ち、緩んでいるので
「よし」と判断する。
その後、操法布団から
起き上がる速度を見て
(これなら大丈夫だ)と判断する。
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