これらの俳句は、読売新聞社が選ぶ
KODOMOの俳句(選者:高柳克弘さん)
以下、黙読せずに、声を出して
まずは音読してほしい。
がくどうの ちかくにちょうちょ つかまえた(小1男児)
カブトムシ やっとでてきた うれしそう(小2男児)
だんご虫 いちごたべたの もうねるの(小2女児)
あげは蝶 どべいの影は 黒あげは(小3女児)
おぼろ月 雲の向こうは 月世界(小6男児)
演奏家 それは立夏の しずく音(小6女児)
どれも選ばれるだけの俳句だと思う。
でも、個人的には、
がくどうの ちかくにちょうちょ つかまえた(小1男児)が好きだ。
漢字を知らないから
ひらがなだけの表現になるのだと思う。
そのひらがな感が、とてもいい。
漢字で表現すると、その音の持つイメージが
限定されるのか広がりを感じないし空想力も湧かない。
ここで、鈴木が28歳の時に書いた
俳句を示してみたいと思う。
俳句の同人雑誌を長く手掛けていた
伯父さんには、えらく好評だったが、、、
それが、これ。
鉛筆を 転がし答える 夏の午後
以下、背景を説明すると
高校3年生の夏の頃、
ろくに勉強しないで択一試験に望んだ際に
鉛筆の角に印をつけてから
転がして出た目でマークシートを埋めていった。
その時、窓から外を眺めると
夏の午後で、積乱雲がぽっかり
浮かび上がっていたのです。
追伸
今、考えると、、、
鉛筆を 転がし答える 夏の午後
は、漢字が多すぎる。
えんぴつを ころがしこたえる なつのごご
にしたら、もっとよかったと思う。
参照:読売新聞朝刊
6/21(水)12面
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