患者さんと話をしていて
「これは、まずいな」と思うことがある。
あなた「鈴木さん、どんな点が
まずいことなんですか?」
それは、患者さんが自分の状況を
詳しく理解していないのに
ご自身の判断で
長く服用していた薬を
一気に、急激に
止めてしまうことなのです。
毎回、4粒飲んでいたとしたら
いきなり0粒にする。とか。(おぉ~こわ)
黒か白か両極端が好きな
日本人によくありがちなのですが、、、
特に、
・血圧降下剤
・骨粗しょう症予防の薬
・血液をサラサラにする薬
の、時ですね。
実際にそんな例があったので
会話調にして書きますね。
60代後半だった女性。
※現在は78歳ぐらいか
とにかく「食べる」のが趣味という。
この年代の方によくありがちな
食べるスピードが異常なほど速い。
※「なんせ私ら食べ物が無い時代を
経験しているからね」が口癖。
血圧が高くて医師のすすめで
35歳から血圧降下剤を
服用している。
35歳からの服用なので
ざっと30年は飲み続けている。
その方が、ある操法の時
テレビの健康番組を見たと言う。
患者さん「先生、昨日、あのテレビを見たの。」
鈴木「あぁ~、あのテレビですか」
患者さん「そしたらね、血圧を下げる薬が
●●に悪いって言ってたのよ、、、」
鈴木「そうですか」
患者さん「私ね、急に怖くなってね、
薬を飲むのを止めたのね」
鈴木「・・・(危ないことするなぁ~)
でも、かかりつけのドクターに聞いたんですか?
薬を止めること」
患者さん「聞いていないわよ。聞いたってどうせ
ダメっていうに違いないから」
鈴木「・・・・・・」
そんな話をしてから2回あとの操法日。
※一か月後のこと。
その方が入ってくるやいなや
「先生、こうなっちゃった、、、」と、言う。
それで、見てみると
見事な眼底出血。
左目全体が真っ赤で白いところが全くない。
(あっ、やったか、、、)
眼底出血って、脳が出血したと
いう証拠なのです。
この場合、左目だから
左目の後ろにある毛細血管のところが
切れたのでしょうね。
これより大きな血管が切れたり
脳幹に近いところで切れると
大ごとになるのです。
しかし、
切れ方の規模は小さくても
切れたことには違いないのです。
追伸
この方のように長い期間
薬を飲んできた方は
決してご自分の判断で薬の
服用をやめてはいけません。
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