と、言ったのは、、、
あのヒデこと中田英寿さん(44歳)。
もちろん、44歳の彼ではなく
14歳当時の彼。
その時、ヒデこと中田英寿さんは
山梨県甲府北中学校の生徒。
この日、甲府北中学校は
他校との練習試合で惨敗を喫した。
監督をしていたMさんは
あまりの選手の不甲斐なさに
怒り心頭で頭に血がのぼり
試合後、「ダッシュ50本」を命じた。
すると、1人だけ、
その指導を無視して
その場を離れなかった選手がいた。
「お前、なんでダッシュしないんだ」
と、怒鳴ったところ、、、
その選手(=ヒデこと中田英寿さん)は
監督であるMさんに、こう言った。
「負けた罰として走るのであれば
負けた原因は監督にもある。
Mさんも一緒に走ってください」
「・・・・・・」
でも、言い分が正論なので
返す言葉もなく、、、
Mさんもダッシュ50本を
生徒と共にしたと言う。
この話しを書きながら、、、
鈴木も20歳の時に
同じようなことをした
経験があることを思い出した。
その当時、20歳で
母校の女子バドミントン部の監督をしていた。
ある公式戦で惨敗をした。
※この試合は、2複1単
ダブルス2試合とシングルス1試合。
シングルスは勝てそうにもないので
シングルスは捨てた。
でも、その選手は誰もやりたくない。
だって、相手のエースと当たって
勝つ見込みは100%無い。
ただ、惨めな思いをするのだから。
試合後、、、
「お前らには失望した。
お前らの友情がどれほどのものかよくわかった」
その後、、、
高校2年生の生徒全員から
3カ月ほど総スカンをくらった。
だから、、、
Mさんのことはよくわかる。(苦笑)
追伸
実は、鈴木も高校3年生の時。
この捨てシングルスに出た子と、
同じ立場になったことがある。
あの屈辱感は、「やった者」でしかわからない。
でも、あれから36年経過してみて
「あの屈辱」があったから
どんなことがあっても
へこたれないで
生活できたかも、
しれないと思う。
何事も、受け止め方次第だ
と、自分の経験を通して言える。
参照:朝日新聞朝刊16面
スポーツ欄
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