「鈴木さん、オキシトシンって何ですか?」
「愛情をもって、人に触れられると
出るホルモンだそうです」
「そんなホルモンがあるのですか?」
「あるみたいですね。
桜美林大学教授の
山口創さんによれば
このホルモンが出ると
「コルチゾール」という
ストレスホルモンの
分泌を抑えるために
体の緊張が取れるそうです」
「なら、先生がやっている操法は
そういうことなのですか?」
「そうかもしれませんね」
「ところで、先生が操法する時って
どんなことを考えてやっているの?」
「ん~ん、、、
あんまり考えてやっていませんね」
「えっ~そうなの」
「でも、あなたにふれている
手指、脚、足すべてを
鋭敏にしていますよ」
「なぜ?」
「あなたから発せられる
微細な変化を受けとめるためです」
「ん~ん、、、」
「そうすることで、
なぜだかよくわからないけど、、、
相手の患者さんの
その箇所が暖かくなったり
脈拍を打ち始めたりするのです。
手から、きっと
オキシトシンが出ているのでしょうね」
追伸
相手の患者さんの中を
感じとろうとすると、、、
お互いの、その箇所が敏感になる。
患者さんにふれている
鈴木の手は暖かくなり
患者さんの捉えている箇所も
暖かくなるのです。
整体では、気の感応と言いますが
医学的に言うとホルモンの
なせるわざなのでしょう。
これが山口創さんの言う
「愛情をもってさわると」
と、言う意味なのでしょうね。
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