と、いうのも、
体の中心部は
体にとって「急所」ばかりが
集まっている箇所。
武道で言う「当て身」は、
みぞおちに入れる。
すると、すとんと、気を失う。
ボクシングでいう、「顎(=チン)」もそう。
そこを、ある角度でふれると
立っていられずノックダウンする。
反対に、気を失った人に
「活」を入れるのも体の中心部。
しかし、前面ではなく
後面である背中の箇所。
背中の中心である胸椎の7番を使う。
この箇所に、刺激を入れた瞬間に、
気を取り戻す。
活かすも殺すも、
表、裏と違っていても
同じ中心とは、、、
(考えてみれば、おもしろいものだ)
で、何を言いたかといえば、、、
前面:お腹は、気を逸する箇所。
だから、体の中心線に
意識が集まるのはよろしくない
反対に、
後面:背中は、気を呼び起こす箇所。
だから、体の中心線に
意識が集まると、とてもいい
と、いうこと。
つまり、
お腹は、真ん中の力が抜けている。
その反面、背中の真ん中(背骨)には
力が集まっている状態。
これが、井本整体で考える
「健康」の状態。
確かに、
死ぬ時は、お腹に向かって丸まる。
反対に、生きようとする時。
「生」の代表である赤ちゃんは、
手足を使って、外へ外へ広がろうとする。
追伸
これなんかは基本的な法則ですが、、、
自分の体調の良しあしを
知るためには、とても参考になる。
だから、鈴木は、背中を診る際には
内に寄るかどうか?
お腹を診る際には、
中心線が硬くないか?
を、まずは、
「取っ掛かり」として診ていくのです。
その後は、
なぜ?そういう体型になったのかを
ひもといていくのです。
要するに、「症状」を診ているのではなく
患者さんの体の特長を見つけ
ちょっとだけ「修正」していく。
その「修正」箇所が、的外れでなければ
じきに体は患者さんが持っている力で
勝手に変化していくのです。
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