ある時のこと、
操法を終えてから
娘さんのことで、
相談があるというので
その母親からいろいろと聞いた。
話しを聞いた上で
蒸しタオルが、良かろうと思い、、、
「蒸しタオルをしたら
娘さんの症状は改善します」と、薦めた。
すると、思いがけない答えが
返ってきて正直びっくりした。
それが、
「蒸しタオルですか?、、、」
と、なぜか、歯切れが悪い。
「蒸しタオルが、何か、まずいのですか?」
「・・・・・・」
・・・・・・
(相手がしゃべらない時は、
こちらもしゃべらず沈黙を押し通す)
「先生、蒸しタオルが効果的なのは
わかっているのです。でもね、、、
反応があるでしょ。」
「反応って、、、」と、切り返す。
「・・・・・・湿疹とか
出るじゃないですか?」
つまり、こういうことが
言いたいのだろう。
蒸しタオルの効果は
わかるのだが
その結果、蒸しタオルを
当てることによって湿疹が出る。
それが、娘も、お年頃だから
それがつらい。と。
これには、なるほどなぁ~、と思った。
でも、ここで、
よく考えて欲しいのだが、、、
「なぜ、体は、湿疹を出したのか?」
と、いう観点が抜けている。
体は、
そうそう、ここで言う体とは
あなたが考える理性ではないですよ。
「鈴木さん、難しくなってきましたよ」
「そうか、、、。
では、質問を変えましょう。
ところで、あなたは呼吸、消化を
考えてやっていますか?」
「・・・・・・」
「考えてやってはいないでしょ。
自分の理性とは、関係なく
勝手に呼吸をして、
消化活動をしていますよね。
その結果、生きていられるし
大便も出るわけです。
つまり、湿疹も体にとっては
出す理由があるのです。
そのように考え方が変わると
見えてくるものが変わります。
だから、ここで、
何を言いたいかと言えば
体がしていることは、
それが湿疹であれ、下痢、
くしゃみ、咳であっても
意味があってやっていることを
感覚として理解して欲しいのです。
話しを戻すと、
この娘さんが、蒸しタオルをした結果、
湿疹が出ると言うことは
体が、体の奥に入っている毒を
「今が出す時」と、
高度な判断をして
出している、ということなのです。
追伸
だから、湿疹が出ることは
喜ぶべきことであって
なんら忌むべきことではないのです。
でも、、、それでも湿疹は
嫌だな、、、と
思う方もいらっしゃると思う。
でもね、、、
このタイミングで出せなかった毒は
将来、どこへ行くのでしょうか?
形を変えて、将来、さまざまな
病気になって出るのです。
今、出しておけば「軽く」て済む。
しかし、将来、出す時は「重く」なるのです。
そのへんのところを考えると
無闇に蒸しタオルをやらないのも
「どんなもんかな?」と思うのです。
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