いつも忙しい男性。
この方が、お見えになると
どういうわけだか
操法の基本である鎖骨、首を
最初に診ることを飛ばして
後頭部に手が行くのです。
これは「勘」と言うより
「経験値の蓄積」によるものだと思う。
20年以上も井本整体で勉強して
かなりの患者さんを診たから
わかる感覚とも言える。
この感覚は、とても説明しにくい。
手の感覚が研ぎ澄まされた
井本整体の後輩に話しても
すっきりと理解してくれる方は少ない。
「鈴木さん、どういう感覚なのですか?」
「手を置いた瞬間に、
そこに異常があれば
呼吸がすっと止まるのです。
そして、鈴木の体も
瞬間、呼吸が止まるのです。
(あぁ~、患者さんも
ここに手が欲しいのだな)と、強く確信する。
後は、その箇所の硬結か
圧痛点を探し出すだけなのです。
その後、「それ」が正しかったのか
違う部位で検証する。
この方の場合、、、
後頭部に異常感を感じるのだから
そこと強く関連する、
「お腹」
「足」
「胸の上」
「腰椎1番」
を確認していく。
追伸
でも、本来なら、、、
「後頭部」1点に絞っていいかもしれない。
なぜか?
この患者さん、後頭部を刺激すると
勝手に体を動かして
「お腹」
「足」
「胸の上」
「腰椎1番」
に角度を合わせて
勝手に緩めているから。
そして、
「今日のは、効きました」とおっしゃる。
鈴木は、何もしていないのにね。。。
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