「鈴木さん、どうしたんですか?
今日のは、ちょっとまずくないですか?」
「・・・・・・(間)
今日のはね、書こうか?書くまいか?
2日ほど考えたんですが、、、」
今日のタイトルは、
鈴木が井本整体に入る前
心が右往左往していた時の頃。
出会ったある有名な
脚本家のことばなのです。
「その脚本家って、誰なのですか?」
「倉本聰さんです」
当時、鈴木は、ものを書く仕事に
就ければいいなぁ~と
漠然と思っていたのです。
※しかし、この時までに
実際に書いたことはない
つまり、実行が伴わない
「夢見る夢子」ちゃん状態。
まぁ~よくいえば、文学青年。
今、考えると、、、
あまりにも幼稚で、情けないのですが
その頃は、そうだった。(涙)
そんな頃、本屋で
倉本聰さんのことを書かれた
『倉本聰の世界』に出会います。
その本の中で、
倉本聰さんが主宰する
『富良野塾』での講義の内容の抜粋が
掲載されていました。
以下は、講義録
「あなたが書くセリフが弱いのは
バックグラウンドを具体的に
想像していないからだ」
と、いうのがありました。
その中で、倉本聰さんは
例を出します。
「ある男と女が付きあい始めた。
はじめは映画鑑賞といった
デートから始まり、お茶をする。
そのうち、食事をするようになる。
意気投合する。
俺には、この女しかいない、と
男は単純だから勝手に燃え上がる。
女は、男の愛を感じながらも
冷静に彼となりを分析し
いいかどうかを判断する。
そんなつきあいが続く。
ある時、キスをする時が来た。
そういう設定であれば、、、
次、2人が会う時は、
もうお互いに「次」を意識しているでしょ。
その時の女の気持になったら
「次のデートに穿いていく下着は
いろいろ考えるだろう」と。
(この下着は派手すぎて
私のことを遊んでいる女と見るだろうか?)
(でも、この下着だと、、、
晩熟(おくて)と思って
彼が引かないかしら、、、)
と、そこまで考えているはずなのです。
でも、あなたがたは、そこまで考えない。
だから、活きたセリフが出てこないのです」
これには、かなりショックでした。
(そこまで考えなくっちゃいけないのが
プロの脚本家という仕事なのかと、、、、)
追伸
その後、縁あって井本整体に
入門してから20年が経過しました。
あの時に買った『倉本聰の世界』は
いまだ自室の本棚にあります。
先日、久しぶりに
中を覗こうとしましたがやめました。(苦笑)
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