60代。女性。
※個人情報保護の観点から
ここまでしか書けません。
「先生、この頃、靴を履くと
右足の外くるぶしが
靴のへりに当たって痛いのです。
靴の選び方に問題があるのでしょうか?」
「靴の選び方にも幾分は
問題はあるでしょうけど、、、
根本的な問題は、右の腰が
下がっているからだと思いますよ」
※患者さんの言うことを
真っ向から否定するのはNGです。
自分が逆の立場だったら
「わかる」と思いますが、、、
その答えが「正しい答え」でも
頭から否定されると
感情が逆なでされ
その後の操法の効果も
「素直」にこころに
入ってきませんからね。
人間は、理性で生きているようで
「感情」という理屈では計り知れない
世界で生きているのです。
とは、言っても、、、
鈴木が開業したての頃は
患者さんが間違っていることを言うと
即座に全否定していましたからね。
(どうりで、患者さんが、
定着しなかったはずだ)(涙)
話しを戻して、、、
「そうなんですか、、、」
「では、診てみましょう」
仰向けになってもらって
右足の観察をする。
比較するために
正常な左足も併せて観察する。
明らかに、左の外くるぶしが下がっている。
が、内くるぶしの下がりも気になる。
取りあえず、
左の外くるぶしを上に上げる。
そして、右足の親指の裏の硬直を
取るが、痛いようだ。
そのまま、右の股関節を上げる。
次に、お腹の観察をする。
両手を大きく下腹に当て
異常感を感じ取る。
お腹の右下に
力が入らない箇所を発見。
「その箇所」に力が入るように
その周りで力が入りすぎているところから
寄せ集めて力が入らない箇所に
エネルギーを移動する。
30秒ほどして、その箇所が暖かくなり
脈を打ってきたので、お腹の調整は終わり。
すぐさま、うつぶせになってもらい
先ほどの、お腹の右下の
力の入らない箇所と関係する
背中を取ってゆくのです。
追伸
ここまでの文章でもわかるように、
人間の体は、
「力が入って抜けないところ」と
「力が抜けて入らないところ」とがあるのです。
健康な時は、そのバランスを
うまく取って何とか折り合いを
つけておりますが、、、
具合が悪い時は、そのバランスが
アンバランスになりがちなのです。
今回の場合、右足の外くるぶしが
「力が入って抜けないところ」に当たる。
そして、お腹の右下の
力が入らない箇所が、
「力が抜けて入らないところ」に当たるのです。
その緊張と弛緩のバランスを
調整するのが整体の醍醐味なのです。
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