今日は、ボリス・ジョンソンさんの
『チャーチル・ファクター』を読んで
このブログを書いています
※作者の紹介
ボリス・ジョンソンは、元ロンドン市長。
現在は外務大臣を務める。
今年、第二次戦争時のチャーチルを
描いた映画が日本で公開された。
※主演のチャーチルを演じた
G・オールドマンのメイクを担当した
日本人アーチストがアカデミー賞を受賞した。
ほんとに「そっくり」だった。
技術とは「凄い」ものだと
改めて感じたものだ。
さて、その映画を観ていた鈴木は
この本を読んで、随所で
あぁ~そういう意味があったのかと
知的好奇心が満足された。
さて、本文
<父と息子の2人のチャーチルは、
保守党最大の魔術師で
日和見主義者とされる
ベンジャミン・ディズレーリに
完全に心酔していた。
チャーチルの父であるランドルフは、
「神」ディズレーリの信奉者で
地上における神の代理人だった。
ディズレーリとチャーチル親子に
共通しているのは、、、
ジャーナリズム、演じることへの情熱、
修辞をちりばめた演説、
歴史感覚、帝国主義、
君主主義、ある種の露悪趣味、
そして慢性的な日和見主義であった>
→ 政治家は、日和見主義者でないとダメだ。
刻々と変わる政治情勢に対処するには
この日和見主義というのは
とても大事なことだ。
日本でも、政界の風見鶏と言われた
中曽根首相が戦後を振り返ってみれば
戦後の首相のなかで
ナンバーワンと、言うのはうなづける。
※レーガンと組んで、ソ連の共産主義を
結果的に埋没させたのは最大の功績
<チャーチルは形容詞の
使い手だった名文家の
エドワード・ギボンのように
書くこともできたし、
時には崩したギボン調も使った。
いずれにせよ、
彼は常に創造力と機知に富んでいた>
→ エドワード・ギボンは、
『ローマ帝国衰亡史』で有名。
鈴木も、以前、読んだことがあるが
叙述されている文章は
とても格調が高い。
<文筆の才能は子供時代から見られた。
パブリックスクール入学を
目指すための予備校でも、
古典ではトップだった。
彼は長じてインドに行き、
そこでは午後の長時間を
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』や
マコーリーの『英国史』を読みふけた。
少年時代には、叙事詩
『古代ローマ詞藻集』の
1200行を暗記していた>
→ チャーチルは後日、
『第二次世界大戦』の著述で
ノーベル文学賞を受賞したぐらいだから、、、
その能力は凄まじいものがあるのは
おわかりだと思うが、、、
その源泉が、幼少のころからの
膨大な知識の習得と、その暗記力。
ちょっと例は違うが、、、
ホリエモンも、東大入試の時には
英語の学習は、ほぼ一本
英単語の丸暗記に絞ったと言う。
つまり、独創性があると言われる方は、、、
ほぼすべて習得している
知識の量がはんぱではないのです。
そして、それを脳に
刻みつけていると、いうこと。
要するに、知識、経験の
積み重ねがない人からは
「何」も生まれてこないのです。
「ここ」大事ですよ。
さらに、、、
<チャーチルは自分の脳の
「メモリチップ」に、
英語のリズムの
すべてを刻み込んでいた。
それが6万5,000語とも
推測される語彙
(大部分の人の語彙は
この半分か3分の1)
と、合わせると、、、
それは彼の複雑に絡まり合った
志や野望を実現するための
強力なツールとして機能した>
→ 語彙力こそ、その人の本当の教養。
<劇作といえばシェイクスピア、
演説といえばチャーチルだ>
→ その通り
<チャーチルは独学で
演説の達人となったのであり、
生まれつき人前で話すのが
うまいわけではなかった。
彼の演説は、気持ちが
高揚して心の底から
自然に出てきた言葉では
けっしてなかった。
チャーチルの演説は
努力や準備の賜物である。
語句は修正され、
舐めるように推敲された>
→ みんな努力して、
その地位にたどり着いたのですね。
追伸
これを整体に置き換えてみる。
入門20年を経過して
少しずつだが、自分なりの
「整体観」が出来てきたように思う。
それも、この20年間
井本先生から離れず
勉強してきた「蓄積」があったからだ。
勘のいい人は、
速くに気付くのだろうが、、、
鈴木は、残念ながら
「そう」ではなかった。
でもね、、、
それはそれで、
よかったのではないかと思う。
人それぞれ違うから、、、
今は、患者さんを診るのが
苦痛でなくなってきた。
なぜなら、、、
この痛み、症状を引き起こしている
原因がわかるようになっているから。
もっと、わかるようになりたい。
そんな欲が出てきたこの頃です。
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