右の親指がしびれると言って来られた
60代の女性。
以前にも来られていた方。
久しぶりにお見えになられた。
右の親指がしびれが出た時に、
整形外科に行って
レントゲンを撮ってもらったら
頸椎5番と6番がくっ付いているから
親指がしびれるのです、と言われたらしい。
飲み薬を処方されたので
それをしばらく服用していたのだが、、、
改善しないので来院された。
お体を拝見すると、右の肩甲骨の動きが
しびれが出ていない左の肩甲骨と比べて悪い。
「(両方の肩甲骨を親指と他の4本の指と
挟んで上下、左右に動かしながら)
右の親指がしびれが出ている
右の肩甲骨の動きが悪いのが感じられますか?」
「・・・・・・」
「(更に、大きく動かしながら)
感じられますか?」と、お聞きすると
「はい」と、おっしゃる。
「この右の肩甲骨が動くようになると
じきに右の親指がしびれていたものが
今度は痛くなります」
「えっ、、、痛くなるのですか?」
「はい、痛くなります」
「・・・・・・」
「質問を変えましょう。
右の親指がしびれが出る前には、
右の親指、腕、肩に痛みが
出たのではないのですか?」
「はい、痛くなりました」
「人間の体は、1つの約束事があって
正常→痛み→しびれの順序で悪化してきます」
「・・・・・・」
「反対に、良くなるのも、
しびれ→痛み→正常の順序です。
ですから、右の親指のしびれが
痛みに変わったら、
あぁ~、良くなっていくんだと思ってください」
「そんなもんなんですか?」
「体は、そのようにできているみたいですね」
「ん~ん」
追伸
この段階では、患者さんは
鈴木の言っていることを
ほぼ半信半疑で聞いています。
その後、右の肩甲骨が動くような
操法を行っているうちに
右の親指が実際に、温かくなったり
むずむずしたり、痛みに変わり始めます。
※人によって違いがあります
すると、患者さんは鈴木のことを
少し信用してもいいかなと思い始めます。
その時には、患者さんのお体から
緊張が取れる感じがします。
説明が難しいですが、、、
赤ちゃんが眠る直前の
あの感じの重さでしょうか。
このように、、、
患者さんは、鈴木の理屈を
聞きたいために来院したのではなく
楽になりたいという実感を
求めに来たのですから
まずは、それにこたえることが
最も重要です。
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