以前、東野圭吾原作
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読んでいた。
東野圭吾は、デビュー時(江戸川乱歩賞)から
ずっと追っかけ続けている作家のひとり。
彼は、理系の出身のためか、
状況設定、サイエンス的な内容
構成、人物の造形が
文系出身の作家と
比べて立体的でわかりやすい。
また、文章も怨念みたいな感じを
受けず、さらりとして
まぁ~とにかく
「読みやすい」作家。
今回は、物語の設定が奇抜で、
(どうやって結末を
付けていくのだろう)
と、思っていた。
しかし、作家と言う
人種は凄いものだ。
不具合もなく、ちゃんと物語を
まとめていくのだからね、、、、
この作品は、素直に
「おもしろかった」ので
映画化されると聞いて
楽しみだった。
また、鈴木の好きな
尾野真千子が出演すると
いうことでなおさらだった。
※気の強そうな女性が好きなのです
まずは、いつものように
『109シネマズ』のHPから
この映画のストーリを紹介する。
ココから
↓
一夜を明かすため、悪事を働いた敦也が
幼馴染みと一緒に忍び込んだ古い家。
そこはかつて店主・浪矢雄治が
悩み相談を請け負っていた
ナミヤ雑貨店だった。
廃業したはずの店内に、
突然32年前からの悩み相談の手紙が
舞い込んでくる。
時を越え、手紙のやり取りを
はじめる敦也たちは、
次第に相談者たちから
届く手紙と自分たちとの
不思議な共通点に気付き始める。
そして、ナミヤ雑貨店との
繋がりが明らかになり・・・。
時間と空間を越えて、
繋がりの謎が明らかとなる時、
思いもよらない
感動と驚きのラストが待ち受ける―。
↑
ココまで
映画の冒頭で映し出される
ロケ地の豊後高田市の景色が
昭和っぽくいい。
さらに、ナミヤ雑貨店の
セットが妙に懐かしい。
店頭におかれた
赤い公衆電話もいい。
小学生たちの子供っぽさも
共感のひとつだ。
新町商店街もノスタルジックで
妙に心地よい。
なんせ、この映画の設定は
1980年(昭和55年)だからね。
ちなみに、この年は、
こんな時代だった。
■巨人の長嶋監督が辞任
■モスクワオリンピックが開幕
※米ソ冷戦のクライマックス
それから10年ちょっとで
ソ連が崩壊するとは、、、
■山口百恵と三浦友和が結婚
※山口百恵さん、これ以来一切
メディアに出ず家庭に入る
内助の功が良かったのか
ハンサムだけが取り柄だった
三浦友和はいい役者になった。
■ジョン・レノン銃殺事件
※この朝、学校の中で「号泣」していた
男子の友人がいたことを思い出す。
■竹の子族
■ウォッシュレット
■ルービック・キューブ
■赤信号、みんなで渡ればこわくない
■ぶりっ子
(あぁ、懐かしい、、、)
古き良き昭和だね。
この中で、
・魚屋の親父役の小林薫は
粋なダンディーな紳士役もいいが
ひげも剃っていない魚屋の役も良かった
・松岡克郎を演じた林遣都も
優柔不断な役がよかった。
音楽の世界でプロとして
活躍したいと願う克郎。
このまま夢を追いかけるか、
それとも諦めて実家の魚屋を
継ぐべきかを、、、
揺れ動く心と「ダメだろう」と
思う自分との葛藤
・19歳から50歳まで演じた尾野真千子
化粧、髪型、洋服を変えて
こんなにも化けるとは、、、
それにしても、目力が並じゃない。
・門脇麦の歌う主題歌『Reborn』は
素人っぽくてよろしい。
山下達郎が歌うよりずっといい。
※山下達郎作詞、作曲
下に、YouTubeを貼っておくので
視聴してください。
追伸
映画の中で、主人公が膵臓がんで
痛みをこらえるシーンがある。
膵臓は背中側に付いているので
この箇所が痛くなったら
背筋を反るはずだが、、、
映画では丸まっていた。
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