整体操法の1つに
「痛み」を軟らげるものがある。
そもそも、「痛い」と
感じている箇所は脳である。
「痛い」時は、頭が余分に働いてる。
まぁ~過敏になっていると、いうこと。
その時の脳の血流は、というと
ビュンビュン流れている状態。
痛みを感じる物質が
次から次へと生成されている状態。
当然、覚醒状態である。
その時に、「痛み」が出るのだから
脳をほんの少し、お休みさせることが
できれば「痛み」は、軽くなるわけである。
本来なら、「自発的に眠る」ことができれば、
脳が休むことができ
じきに「痛み」が
解消するわけなのであるが、、、
「痛い」時は、痛みに
心が囚われているので
眠ることができないのです。
そんな時に、脳の箇所を
操法することによって
脳の過敏状態を緩め
眠りに導く技術が
整体には存在するのです。
ただ、睡眠入眠剤を
長年使っていらっしゃる方は
体(=脳)が「鈍い」ので
こちらが思ったようには
経過してくれませんが、、、
※薬は初期には、よく「効く」のです。
ただ、薬を長く使うと「耐性」のためか
徐々に薬の薬効を強くしないといけない。
いたちごっごなのです。
「治る」けど「副作用」が強い
と、いうことになるのです。
すると、こんな記事に出会った。
睡眠研究者:三島和夫
この中で、
<古くから医療者の経験として、
眠りの質が悪いと痛みを
強く感じることは知られていた。
不眠症の診断基準でも、
日中に出現する症状の一つとして
「痛みの悪化」があるくらいである。
健康な人でも一晩断眠(徹夜)したり、
数晩にわたって睡眠不足を溜めると
痛みを感じやすくなることが
実験的に示されている。
逆に、よく眠ることが
疼痛の緩和に効果が
あることも広く知られている。>
さらに、
<最近、睡眠が短くなると
痛みが強くなることの関係について
ハーバード大学の関連病院である
ボストン小児病院と
ベス・イスラエル
メディカルセンターの研究者らが
行った興味深い研究の成果が
英国の権威ある医学誌
「Nature Medicine」に報告された。 >
それを、簡単にまとめると
以下のとおり。
・睡眠不足や不眠によって
覚醒度が低下すると痛みを感じやすくなる
・その疼痛過敏は眠気をとることで回復できる
つまり、「痛み」を
解消する、一番いい方法は
「眠る」ことなのである。
追伸
今さらながら
整体の知恵に驚くのである。
また、整体では、昔から
「眠りの重要性」については
ずいぶん研究されてきたのです。
ただ、経験的、実証的なものなので
科学にはなりえない欠点があります。
しかし、昨今の医学界の
研究の質の上昇により、
次々と整体の考え方、アプローチの仕方が
科学的に見ても「理にかなった」もので
あることが証明されてきています。
整体をやる者にとっては
大変に心強い環境になりつつあります。
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