ある時、こんな電話があった。
「実は、息子が、
右足を捻挫しまして、、、」
お母さんの声が、いつもより
「悲しそう」に聞こえたので、、、
急遽(=きゅうきょ)診ることにした。
その日だったか、
次の日の早い時間か、だったかは、
もう忘れてしまったが。。。
その電話があってから
「すぐ」に診た記憶がある。
捻挫は、速ければ速いほど
処置が楽なのです。
と、いうのは、
捻挫した周りの筋肉が
捻挫した箇所を保護するため
固まってしまうため。
その息子さんが、
鈴木の道場を来た時のこと。
その時、鈴木は、他の患者さんを
診ていたのだったが、、、
「ズドン、ズドン、ズドン」と音がした。
「何事か?」と、思っていた。
彼の順番になった。
すると、左足でぴょんぴょんと
片足飛びに入ってくる。
鈴木のこころの声
(さっきの音は、これかと、、、)
(予想以上にひどそうだ、、、)
だが、その彼の顔をひとめ見て
(これは、大丈夫だ)と
思い、すかさず声を掛けた。
「●●さん、昨晩は、よく眠れましたか?」
すると、「眠れた」と言う。
(これで、この箇所が
骨折、重症なひびではないのがわかる)
(ひとまず安心)
※仮に、骨折、重症なひびであれば
眠れないのです
「では、仰向けになって下さい」
※ここで、整体操法の型どおり
正座から診るのは時宜に合っていない。
彼の要求は、右足の捻挫に
焦点が絞られているのだから。
とりあえず、右手で
捻挫している箇所から遠い
左足のひざあたりを強めにさわる。
そして、左手をべたっと
捻挫した箇所である
外くるぶしの下に当てる。
すると、捻挫している箇所だけが
冷たく、「気」が通らない感じがする。
「●●さん、ここだと思うけど、、、」
「そうです」と、言う。
※手を大きく当てると、
相手は安心するのです。
痛んだ箇所がわかったので
「そこ」へ手を置くのだが、、、
この手の置き方が「難しい」
相手を緊張させないように
左手を置いてみるが、フィットしない。
右手を置く。
すると、フィットする。
※しかし、圧度は、
表面をさするぐらいの圧度。
この圧度も難しい。
ここまで、30秒もかかっていない。
右手を、彼の捻挫している
箇所に置いて
そこの「すきま」を
開けるべく左手で引っ張る。
この時、一度でも引っ張った
力がゆるむと「アウト」なので、、、
絶対に緩まない位置に
何度も座りなおす。
※この間は、ずっと引っ張ったまま
決まると、鈴木も体が楽になる。
(よしっ、この位置だ)
あとは、この箇所が
脈を打つまで、働きだすまで
角度調節をしながら引っ張るだけ。
本来なら、この1回で
決めなければいけないのだが、、、
(なかなか、緩まない。
おかしい、、、)
このままやっていると
彼の鈴木に対する信頼感が
薄れると感じたので、、、
捻挫した側の、股関節、腰骨を
調整するのだが、、、
今ひとつだ。
そこで、もう一つ上の
キーポイントである肋骨を上げる。
すると、捻挫した箇所が緩む。
(あぁ~これかと)
追伸
結果的に、この右の肋骨の下がりが
おおもとの「原因」だったのです。
あとで、お母さんに聞いたところ
「捻挫した日は、サッカーの合宿日」だったとか。
※暑い日も続いていた
帰る時は、両足で歩いて帰ったから
(まぁ~これで大丈夫)
案の定、それ以降は問題ないようです。
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