プロは絶対ミスをしてはいけない
と、こう説くのは
福岡ソフトバンクホークス
球団会長である王貞治さん。
(プロだって人間なんだから
失敗する時もあってもいい。
それの方が、人間ぽくって
いいじゃないか)
と、思っていた鈴木。
すると、、、
王貞治さんは、こう言う。
<よく「人間だからミスはするもんだよ」と
言う人がいますが、
初めからそう思ってやる人は、
必ずミスをするんです>
→これには、グッときた。
そこで、わかりやすい例を上げられた。
それが、、、
<真剣で斬り合いの勝負を
していた昔の武士が
「時にはミスもある」なんて思っていたら、
自らの命に関わってしまう。
だから彼らは、絶対にそういう思いは
持っていなかったはずです>
→宮本武蔵がそうだった。
巌流島での戦いに生き残るため
刀の長さで勝る佐々木小次郎に勝とうと
刀より長い櫂を削って武器にした。
また、相手を心を苛立たせるために
あえて遅刻までしたのです。
さらに、畳みかけるかのように
王貞治さんのコトバは続く。
<基本的にプロというのは、
ミスをしてはいけないんですよ。
プロは自分のことを、
人間だなんて思っちゃいけないんです>
→これには、幾分、反論もあるが、、、
王貞治さんが残してきた実績を
知っている鈴木には、何も言えない。
そして、、、
<百回やっても、千回やっても
絶対俺はちゃんとできる、
という強い気持ちを持って臨んで、
初めてプロと言えるんです>
→そう言われると、、、
確かにそう思う。
ただ、自分が100%ミスをせずに
実行しても、相手がいるのだから、
<最終的に悪い結果が出ることはあります>
→自分の最善を尽くすが、
その結果、最高の結果になるとは限らない。
ここで重要なことは、、、
いついかなる時でも
自分の最善を尽くすこと。
結果は、伴なわくても。
追伸
そして、この強いマインドセット。
<ホームランを打ち始めた頃、
「王シフト」という守備態勢を
敷かれたこともありました。
打席に入ると、相手チームの野手が
六人も右半分に寄っていたのには驚きましたね。
けれども僕は、率を打つことが
目標ではなかったですからね>
→打率を捨てて、ホームラン狙いに
その野球人生の目標を定めたのだろう。
落合さんも、王貞治さんは
ヒットの延長線上にホームランがある
と、言っていたが、あれは「嘘」だろう。
ヒットが欲しかったら、誰もいない
レフトに流し打ちをすればよいのに
それをせずに引っ張り専門だもね。
初めから、ホームラン狙いなんです。
と、言っていたしね。
それを証明するように、、、
<来た球を強く打って、
なおかつスタンドに入れることが
自分本来の打ち方だと思っていましたから。
何人守っていようが、
真芯で打てば野手の間を抜ける、
角度がつけばスタンドへ行く、ということで、
シフトを敷かれたことは
あまり問題ではありませんでしたね。
むしろあのシフトは、
何があっても自分がよりよい打球を
打てばいいんだと、もう一段階、
僕の気持ちを高めさせてくれました>
恐るべし。
プロの思考がわかったような気がした。
参照:2021.02.01
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