長く来られている患者さんが
「先生、左の腰が
2、3日前から痛いんです」と、言う。
うつぶせになってもらって
左の腰を確認するが
異常を感じない。
しかし、腰より下の箇所。
左のお尻のえくぼの上あたりが
どうも気になるので、、、
念のため聞いてみる。
「左の腰が痛いとおっしゃいますが
ここには痛くなる箇所が無いと思う。
でも、(お尻のえくぼより上を触診しながら)
ここは、おかしいと、思いますが、、、」と、言うと
「そこなんです」と、おっしゃる。
確認のため、
痛くない側と痛い側を
比べるために、手ではさんでみる。
すると、痛い側のお尻が
つかみにくいのです。
つまり、力が
外へ逃げていることがわかる。
ここでいう力とは
「内に寄せる力」のこと。
この力に左右差ができると
そろそろ「痛み」になってくるのです。
「痛い箇所」はわかった。
本来なら、ここを緩めれば
一件落着なのです。
しかし、井本整体では
ここからがあるのです。
なぜ、そうなったのか?なのです。
おおもとの原因をやっておかないと
また、痛みになるので、、、
その禍根を断つのですね。
原因追求には、
「お腹」が一番いいです。
※ここは究極ですから
すると、気になるのは2か所。
・左のお尻と対応している
左の下のお腹の力の無さ
・みぞおちの異常な硬さ
人間は、二本足で立つために
腰とお腹で支えています。
腰が痛ければ、
同側のおなかの力が無いのです。
左のお尻が痛い段階で
左のおなかの下の方に
力が無いのはわかっていましたが、、、
みぞおちの固さは
想定以上の硬さでした。
そして、その固いみぞおちを
さわってみました。
すると、
突然、咳をし始めました。
その咳は、深くもなく
浅くもない咳でした。
(これは、胃袋=みぞおち
を緩める咳だと、、、
そして、ここの硬直が、
左のお尻の痛みの真の原因だと確信しました)
「今の咳で、緩んだようですね」
「(気付いたように)
そういえばお尻の痛みが取れました」
「よかったですね」
追伸
このように体が敏感になっている人は
こちらが手をちょっと貸すだけで
咳などをして、体を緩めてくれるのです
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