藤田紘一郎さんば、寄生虫学、感染免疫学などを
専門とする、免疫と伝染病研究の第一人者
。
著書としては、『脳はバカ、腸はかしこい』
『笑うカイチュウ』『清潔はビョーキだ』など多数。
奇抜なタイトルから「トンでも本」?と、
勘違いしてドン引きするかもしれないが、
内容は、なかなか興味深い。
鈴木は、藤田先生が研究のために人体実験と称して
「サナダ虫」を飲んだ、という記事を読んで
(この先生、実験に対してとっても誠実だけど、、、
頭のねじが1本飛んでいるなぁ~)と思ったぐらいだ。
でも、「腸」の研究では本を
読むたびに新しい発見がある。
また、鈴木が信奉する「井本整体」では、「お腹」を
最重要視しているので「腸」と聞くと「ぴくっ」と
無意識に反応してしまう。(苦笑)
今日は、「うつと腸(=おなか)との関係」について書く。
このごろは、ストレス過敏の社会のためか「うつ」を
発症する方が多い。【厚生労働省の08年調査】によれば
こころの病気の患者数(通院・入院中)は323万人
※がん152万人、糖尿病237万人
※※うつ病 104万人、統合失調症 約80万人、
不安障害 約59万人、認知症 38万人
そのため、「4大疾病」(がん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞)
新たに、「こころの病気」を加えて「5大疾病」に修正した。
「こころ」を病んでいる方が予想以上に多いことがわかる。
さて、「うつ」になる原因は、
現在では、脳内にあるセロトニンが
減ったためと考えられている。
そのため脳内にあるセロトニンを、
適正値にコントロールする薬が
処方されるのが一般的なようだ。
ところがだ、、、藤田先生によると
「セロトニンが、分泌する箇所は脳の中は全体の2%」
「鈴木さん、書き間違えじゃないんですか?」
「いや、間違ってはいないです。」
さらに驚愕の事実が、、、
体内にあるセロトニンが
一番多く存在する箇所が実は、
「腸」の中なのです。
「すると、脳内のセロトニンをどうこうするよりも
腸を治療したほうが効果的なのでは?」
(素人だって、そう、考えます)
「セロトニンはもともと腸内細菌の伝達物質でした。
脳ができたから、一部を脳に渡しただけなのです。
ですから今でも、脳内伝達物質といわれるセロトニンは、
みな腸の中で作られているのです」
・地球上に生物が誕生したのは約40億年前
・最初に出来た器官は腸
・生物には最初、脳がなかった
※脳ができたのは5億年ぐらい前
当初、生物は、「腸」が消化、吸収、免疫、思考、
ホルモン合成、酵素合成などを、すべてやっていたのです。
ざくっとまとめると、、、
「うつ」の対策には、セロトニンを
適正に分泌するようにすることが大事である。
そのためには、現在、一般的な治療法になっている
脳内のセロトニンを調整するという発想を変える。
セロトニンが脳内より多く存在する(脳2%、腸98%)
「腸」に着目することが大事なのです。
井本整体が「お腹」を重視していることが、
時代の最先端の技術だったことを知りとても興奮しています。
「お腹」を診ることがますます興味深くなりそうです。♪
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