今日は、田村耕太郎『野蛮人の読書術』を
読んでブログを書いています。
<現代を生き抜くためにマスターすべき
「現代版リベラルアーツ6分野」
1.先進課題
2.先端科学、数学、哲学
3.宗教、思想、文化、歴史
4.経済、金融
5.政治、外交、地域研究
6.コミュニケーション能力>
→リベラルアーツとは、一般教養のこと。
こんなに「知っておくこと」があるのか?
と、思うでしょ。
必要なのですよ。
理由は、、、
<世界のエリートに読書術を学べ。
世界のエリートたちは
例外なく凄まじい読書家である。
好奇心も旺盛で、話題も豊富>
→これで思いだすのは、
W・チャーチルのこと。
以前、ブログで書いたので
覚えている方もいらっしゃると思う。
W・チャーチルは、
第二次世界大戦時のイギリスの首相。
のち、『第二次世界大戦』で
ノーベル文学賞を受賞した。
彼は、とりわけ「演説」が上手だった。
30分の演説を作るのに
費やした時間は4時間と言う。
2000年前の名演説家である
キケロの文体から
引用してくることもしばしばあったらしい。
ここで、余談だが、、、
今、鈴木は、プラトンが書いた
『ソクラテスの弁明』
『クリトン』
『パイドン』
を、音読しているのだが、、、
音読していて顕著に思うのが、、、
「引用」の多さ。
ソクラテス以前の哲学者、歴史家から
膨大な文献を例に出して
自分の意見を捕捉している。
つまり、
あの偉大なソクラテスでさえも、
過去の、哲学者たちの引用から
示唆を受け、醸成して
独自のものを作り出していたのだと、
いうことがわかるのです。
<金融のプロなのに宇宙のプロであったり、
政治家でありながら美術や哲学や歴史について、
専門家顔負けの知識量だったりする人も珍しくない>
→ なぜか?と言えば、、、
美術や哲学や歴史の本質を理解することが
本業である金融、宇宙、政治家に
ビビッドに役立つからなのです。
つまり、「本質」はいっしょ。
それが、ちょっとずつ「形」を変えて
出てきているのです。
<読書術の神髄は
「アウトプットを想定して取り掛かる」ことだ。
なぜこの本を読むのか?
何を知りたいのか?
この本を読めば、何が得られるか>
→今風で言えば、、、
ブログを書く、YouTube で発表する
とかが、それに値するだろう。
また、世界の歴史に堪能な
出口治明さんによれば、、、
<英国に赴任した際、僕の英語のお粗末さを、
シェイクスピア(全戯曲を読んでいた)や、
英国王の名前をすべてスラスラ
言えたことが大いに助けてくれた。
ルソーの『エミール』を
座右の書としていた
フランスの要人とも、
ルソーの話題で盛り上がった。
地理と歴史、著名な文学作品は、
グローバル時代にあっては必須かと>
→これを「反対」の立場から考えてみると、、、
「英国人」が日本に来て
『源氏物語』の光源氏のことを
ちょっとでも聞いてくれたり、、、
皇室のことを言ってくれたら
誰でも、その「英国人」のことを好きになる。
また、「フランス人」が来日して
松尾芭蕉とか小林一茶のことに
ついて聞かれたら、、、
日本人としてはうれしい。
追伸
つまり、「古典」は、
その国の個性であり
背骨なのですね。
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