開業してから16年経つが、、、
近年の井本先生の「教え」を
講座で聞くにつれ、、、
(まだまだ基本ができていないなぁ~)と。
そこで、再び、基本に戻って
背骨の可動性を、指で挟んでは
上から下まで順々に確認している。
頸椎は、7個の骨から
胸椎は、12個の骨から
腰椎は、5個の骨から
その下には、
仙骨が、4つある。
合計、28個。
この背骨の可動性の技術は、
井本整体では入門してから
1年以内に学ぶ最も基本的な技術だ。
しかし、基本的な技術とはいえ
含まれている意味は、かなり深いのです。
昔から、「可動性10年」と言われていて
正確に、背骨の可動性を診ることは
年季が要る奥深い技術なのです。
長く通われてきて
いらっしゃる患者さんからすれば
(今回の操法はちょっと違う)
と、感じることだと思う。
しかし、しかたがない。
ある時、女性の患者さんの
背骨の可動性を診ていると、、、
胸椎6、7、8の動きが目立って悪い。
この方の、主訴は、肩こり(左)
普通、肩こりといえば、肩甲骨周りの
可動性を付けると改善するのだが、、、
そこで、胸椎6、7、8の可動性を出そうと
背中の調整を施すが、、、
結果は、あんまり芳しくない。
そこで、発想を変えて
「お腹」で調整することにした。
※「お腹」には、背骨と密接に
関係する箇所がある。
そこを、触診すると
患者さんからの「反応」が
かすかにあるのです。
(もしかして、、、ここか?)
その箇所は、動きの悪かった
胸椎6、7、8と関係が深いところなのです。
そこを調整したら、、、
胸椎6、7、8の可動性が出たのです。
(え~っ、、、、)
追伸
「お腹」に出ているのだから、、、
胸椎6、7、8が強ばっていた理由は、
肉体的な問題というよりも
精神的なものということなのです。
つまり、この方の肩こりは
肉体的な疲労で起きたものではなく
精神的なものから始まったのです。
それで、患者さんに聞いてみたところ
「実は、、、」と。
※患者さんが、自分のことを
話し始めたら、もう大丈夫なのです。
原因が、自分なりに納得いけば
自然と、痛みや違和感はじきに収まっていくのです。
そのように、人は、なっているのです。
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