毎日、患者さんを診ていると
食べすぎ気味の人が多いようだ。
男性もしかり
女性もしかり
ただ、女性には極力
「食べすぎです」という
ことばは使わわない。
女性は、なぜか・・・
「食べすぎ」というコトバに
過敏に反発する。(苦笑)
ちょっとでも言うと
「先生(もう、すでにいきり立っている)!
私は食べすぎないようにしているのです。」
とか、
「そんなことは絶対にない」
「決まった時間に食べていますから。
食べすぎとはいえません」
とか、言って
その後、気分を害して反抗的になるので
(反抗的になるとあとの操法が、
やりにくくなるので)
私は、(ちょっと食べすぎだなと思ったら)
それが正しいかどう確認の意味で
「●●さん、どこかに旅行に行って
おいしいものでも食べましたか?」
「家族とか会社でイベントでもあって
食事会でも開いたのですか?」
と、聞く。
するとニコニコして話し始める。
そして、その話しを聞きながら・・・
(朝から、バイキングで
たらふく食べたらしい。
それが食べすぎなんだよと、
私はこころのなかで
小さくつぶやく)
気を取り直して、、、
(やはり食べすぎか)
※食べ過ぎるとからだがぼて~として
鈍い感じの体になる。
整体では、
食べすぎるからだ
=感受性が鈍いからだ
だ、というのは常識で
、
感受性が鈍いからだは
後頭部が締まっていないのが特徴。
※ちなみにいくらでも食べようとする
痴呆の方も、後頭部が締まっていない。
だからこそ、食べても、飲んでも
そのものの味が感じられなくなったら
箸を止める時と習っている。
これでやめると
まず食べすぎにならない。
と、ここまで食べすぎについて
書いてきたというのも
実は、こんな記事に出会ったから。
その記事とは、
『人はなぜ食べ過ぎるのか?』
出典:2012年3月28日 (水)
ネットのWIRED(ワイアード)のニュースから
中を読んでみると、
『食べ過ぎは貪欲から来るもの』と
思われていたのが、
実は『過食傾向のある人は、
実は食物から得ている
快感が少ない可能性がある』
だから、
『相応の報酬(快感)を得るために、
多量の食物(と余分なカロリー)を
摂取しなければならない』
肥満に苦しむ人たちは、
報酬系の反応が鈍い傾向にあり、
さらにはドーパミン受容体の数も
少なかったりする。
アルコール中毒患者が、
酒の量をどんどん増やさないと、
以前と同じくらい
酔えなくなるとの同じように、
「機能不全の報酬回路」を持つ人は、
同じレベルの満足感を得るために、
食べる量を増やしていかざるを得ないのだ。
これはアメリカでの研究。
よく似た日本の研究は、
「味覚のうち、うま味の感度が
鈍い人は肥満の割合が
高くなる傾向にあることがわかった。
山陰労災病院(鳥取県米子市)
:水田栄之助医師」
報酬系の反応が鈍い傾向に
ある人が食べ過ぎるわけだから・・・
つまり、からだの感受性を
敏感にしてあげることが大事ということ。
からだの感受性イコール神経の
働きがスムーズであることなので
神経のおおもとである脳
(脳幹は、後頭部にある)と
そこから出される命令を過不足なく
送っているのは背骨なので
”後頭部”と”背骨”を
活性化する体操なり操法を
すれば良いということになる。
と、いうわけで
どうしても「食べすぎ」てしまう人は
以下の体操をして背骨を
しっかりとゆるめてください。
脊柱をゆるめる体操
『人体力学』:108ページ
追伸
背骨の神経伝達のスムーズさは
食べすぎばかりの解消にとどまらない。
病気の治癒スピードとも深い関係にある。
しっかりと背骨を緩めていきたい。
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