今日は、塩野七生さんの
『日本人へ、国家と歴史篇』を、
読んでブログを書いています。
塩野さんの本は
ほとんど読んでいるが
『ローマ人の物語』は、
随所に挿絵、絵があり、
わかりやすかった。
特に、ローマ人が、
ローマ帝国の首都と地方とを結んだ
道路の断面設計図は
とても、興味深かったことを思い出す。
※この道路の遺構が
ローマ近辺に残されているから、
一度、見たいと思っている
また、文章も平易で読みやすい。
こういう文章が「名文」であると思う。
以下、本文
<教養課程とされている高校では、、、
1年から5年生までの
5年間すべてを使って
歴史教育が与えられる。
1年目は、先史時代から始まって
中国とインドとメソパタミアとエジプトなど、
文明の4大発生地を次々と学び、
ギリシア文明に至って終わり。
2年目は、オール、ローマ史>
→ 翻って、我が日本の歴史教育でも
1年目は、いっしょだが、、、
それ以降は、大きく違う
特に、江戸時代末期からの
明治維新、西南戦争、
日清戦争、日露戦争、
そして、第二次世界大戦。
特に、1945年以降の
敗北後の日本の歴史の真実を
勉強する機会がないのには
非情に「まずい」と思う。
日本は、第二次世界大戦
敗北による結果
GHQの占領政策により
正しい歴史を知らないできた。
また、「お上」である政府も
臭い物に蓋をするご都合主義で
国民に真実の歴史を伝える努力を
怠ってきたのです。
ひとつ例を出すと、、、
世界の平和の砦と言われ、
日本では崇めたてまつられる国際連合は、
第二次世界大戦時の勝者の連合なのです。
だから、圧倒的な議決権を持つ
常任理事国は、米、露、仏、英、中なのです。
反対に、この勝者に逆らった
日本は、いまだに「敵国」扱いなのです。
※枢軸国であるドイツ、イタリア
これは、どういうことかと言うと、、、
第二次世界大戦時に負けた国は、
「今後も、世界平和の秩序に対して
悪さをする恐れがあるから注意しましょう」
と、いうこと。
国連の憲法である国連憲章にも
「敵国条項」なるものがあるのです。
その内容は、
第二次世界大戦時
敵国だった旧・枢軸国が
侵略してきた場合には
国連安保理事会の承認無しに
攻撃してもいいのです。
これを、知る人は、、、
今、日本では「ほとんど」
いないのでは、ないかと思われる。
<民主主義政体下の有権者とは、
「何をやったか」で支持するのではなく、
「何かやってくれそう」という想いで
支持を寄せるのである>
→ このいい例は、
2016年アメリカ大統領選挙での
D・トランプの圧勝。
選挙前の下馬評では
アメリカのCNN、3大ネットワーク
ワシントンポスト、ウォールストリートジャーナル
と、いった大手マスメディアは
圧倒的にH・クリントンの圧勝予想だった。
しかし、ふたを開けてみると、、、
D・トランプの圧勝だった。
そのためか、ほとんどのアメリカ国民は
大手メディアを全く信用していないらしい。
日本の報道もしかり。
当時、首相だった安倍総理も
選挙前、H・クリントンには
ニューヨークまで行って表敬挨拶をした。
しかし、「当選はまず無理だろう」と
日本のマスコミ、政府の愚かな判断により
D・トランプには、挨拶さえしなかった。
今回の選挙でも
通常、アメリカでは、
マイノリティーと呼ばれる
ヒスパニック、黒人は
伝統的に民主党に
投票するのが常だった。
しかし、前回、
大いなる期待を込めて投票した、
民主党の黒人初の大統領である
B・オバマは、
8年間の任期中「何も」しなかった。
※政治的には、何かをしたのだろうが、、、
投票した国民の「生活」の
レベルは上がらず、悪化したのだった。
追伸
今、アメリカでのトランプ大統領の
人気はフィーバー状態だ。
なぜなら、失業率は過去最低。
法人税は大幅減税、株価はうなぎ登り。
つまり、トランプに投票した
国民の生活レベルは
実際に「上がった」のだった。
庶民にとっては、10年後の理想より
明日の生活が何より大事だということ。
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