-井本整体横浜室-よしみ整体[鈴木好美]

神奈川県横浜市保土ヶ谷区西谷町766-4ルミエール1階

06.18 自分で自分の階段を一歩上がった

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今日は、塩野米松さんの

『木のいのち、木のこころ<人>』を
読んでブログを書いています。

 

鈴木が大好きな本の1冊。

井本整体を学び始めた頃に

この本のような、、、

「修行論」「師弟論」をよく読んだ。


※読むこと自体
「頭でっかち」だなと、、、(涙)

 

さて、本文

※読みやすいように
原文のニュアンスを変えずに
木組みを変更しています。

 

<小川三夫は法隆寺の棟梁
西岡常一に学んだ。

西岡が育てたただ一人の内弟子である。

彼は修業の間の5年間、

・新聞を読むこと
・テレビも見ること
・本を読むこと

を、禁じられた、そうだ。


ただ、

ひたすらに刃物を研ぐことに
精を出せと命じられたのである。


それが西岡が自分の祖父から
教わった宮大工の修業法であったからである>


<西岡氏は、
「何も教えなかった。
見本を示しただけだ」という。

小川さんは、
「具体的にはああしろ、
こうしろとは言われなかった。

仕事を与えられただけだった。

しかし、気がついてみれば
自分は多くのことを
師から学び取っていたと思う」と言う。

そこには言葉のやり取りはなく、
言葉による知識のやり取りもなかった。

むしろ言葉は技術の伝達にとって
障害ですらあったという>


→ 修行と言っても5年間か、、、

「短い」といえば「短い」
「長い」といえば「長い」

頭の中に仕込んだ情報は
「知識」とも言うが、、、

「知識」は邪魔だということ。

 

また、小川は内弟子たちに

・刃物を研ぐこと
・飯を作ること(=賄いご飯)

※朝ごはん、昼の弁当、夜のご飯を
予算内で作ることを命じる


(なぜ、修行中にご飯を作らせるのか?)

それは、、、


<新しく入った子に
なぜ飯作りさせるかというと、

その人の職人としての
仕事の段取りがよくわかるんだな。

段取りがいいのはいい飯作りをする。

仕事の前、途中、後に
急いでつくるんだから
段取りがよくないと飯はつくれん>


→ 段取りとは、前もって
次の行動を予測する事

地頭がいい人は
段取りもいい人が多いように思う。


鈴木は、ホテルで接客のバイト中に
この「段取り力」は鍛えられた。

なぜかというと、、、

当時は、「バブル」全盛。

ホテルでの結婚式(=披露宴)が
11:00 14:00 17:00 と

1日に3本あることもざらであった。


11:00スタートの披露宴が
司会の不具合で30分も伸びると

次の披露宴まで1時間しか無い。


しかし、14:00スタートは
こちら側の都合で遅らせることはできない。


こういった「お祝い事」が
手順通りに運ばないと

日本人は「綾が付いた」と言って
とても嫌がるからだ。


だから、ホテルでの
接客、準備が「とろい」奴は

「使えない奴」と周りから
後ろ指をさされ仕事を
割り当てられなくなるのです。

 

<小川は、弟子たちにいっている。

「仕事の話を聞きたかったら、
自分を酔っ払わせろ」と。

酔っ払うと、小川は
けっこう話してやるそうだ。

それまでは、ハハハっと笑っているか、
「自分で考えろ」っと怒るだけ>


→ 井本先生もダイレクトに
教えることは少ない。

しかし、聞く人が聞けば

「ストンと一発でわかってしまう」答えを
ポロっとおっしゃる時がある。


それを、聞き逃すこちら側の
弟子の姿勢、問題意識、危機感が
足りないことがいけないのだ。


だから、ある意味では

先生は「全て」を
教えて下さっている。

 

<人は仕事をしながら、
そこで育ち、大きくなる。

小川はいつも進歩の基礎は
「無垢で素直なこと」だという。

まっさらな心に戻し、
修業を始めた若者たちが、

また自分で自分の階段を
一歩上がった。

そんな日であった>


→ <自分で自分の階段を一歩上がった>

何とも「いい」言葉だ。


結局は、すべてが
「自分」のせいなのだ


「バタフライ効果」という言葉がある。

簡単に言うと、アラビアのイエメンで
78歳のおばあさんが階段で転んで
右の手首の骨を骨折したら
日本にいる自分のせいだと考えること。

 

 


追伸
段取り力と聞いて、、、

バブル時代のあの忙しかった
時期を思い出した。


屏風の裏で、ウェディングケーキに
スモーク(=煙)を焚こうと

ドライアイスをトンカチで
砕いていたことは懐かしい。


あの頃は、接客をし、
ドライアイスを砕き
お客さまのアテンドまでしていた。


バイト料をいただきながら
訓練(=段取り)をさせて
もらっていたのだった。


それが、周り回って

整体の技術の取得に
役立っているのだと思うと


(人生ってつくづく
無駄にできてはいないのだ)

やはり、造物主は「いる」と思うのです

 

 

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