ある時、見慣れない電話番号が
鈴木のiPhoneに表示された。
<注意すべき番号ではありません>
と、表示されるが、、、
念のため、その番号を
PCサイトに貼り付けて検索した。
それでも<異常なし>と
記されていたので
折り返し、電話した。
すると、、、
「以前、10年ほど前に
お世話になったものです」と、おっしゃる。
声が、いくぶん弱いと感じる。
10年ぶりと言うことなので
鈴木に遠慮したのだろう、と思った。
「久しぶりですね」と
いつもより明るく答える。
「ごぶさたしています」
「はい。
ところで、、、」
お話しを伺っていると
お困りの様子だ。
「なら、●日に来てくださいますか?」
「はい」
いつものようにお体を拝見する。
そして、異常個所にのみ調整する。
追伸
5年ほど前、井本先生とお話しする機会があった。
「先生、7年前に診た患者さんが
お見えになりました」と報告したところ
「鈴木君、それは整体では
よくあることなのですよ」
「、、、、、、」
「それは、体の記憶なのです」
「、、、、、、」
「その方は、それからいろいろな所に
行ったのですよ。
でも、それでは満足できないでいた。
そして、鈴木君のことを思い出したのでしょう」
「そういうことってあるのですか?」
「よく、あります」
そんなことを知っていたので
10年ぶりに来る人にも
心慌てず対処できたのだと思います。
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