長く診ていらっしゃる方
10代、女性、女子大生
「先生、右耳の奥が
キーンとなって
抉られる(=えぐられる)
感じがするんです」
「わかります。
耳の奥を先が尖ったもので
突っつかれる感じでしょ」
「そうです」
「それは、辛いですね」
※鈴木も同じ痛みがある。
ただし、左側だが、、、
だから、共感できるのです。
予想通り、
右の肩甲骨の上の箇所に
問題があるのを確認する。
ここが硬いうちは
大したことがないのだが、、、
この方の場合
硬くなく、それどころか
力が全く無い。
(これは、時間が経っている。
つまり、古いものを抱えている)
次に、この箇所の力が
抜けているのだから
反対に「硬く」なっている
箇所があるはず。
それを探す。
※ただし、背骨に
力が無くなってくると同側に出る。
その際には、
ふらついたり
杖を付いたりするので
かえって「わかりやすい」
通常は、反対側の左の
肩甲骨の下側が硬くなっている。
これも予想通り、
開いて硬くなっている。
まずは、この箇所を緩める。
左手を肋骨ごと
大きく抱えこんで内に入れる。
すると、親指が向いている先が
右側の力の無いところに向いている。
(この箇所が外に開いたから
右側の上の力が抜けた)と確信する。
これを、井本整体では
「対応」と呼ぶ。
そして、もう一回
右の肩甲骨の上の箇所を診ると
先ほどより「力」が付いている。
ここで、初めて、
右肩全体を大きく抱え
力の無い箇所へ力を移譲するのです。
ここで、脈が打つまで
じっとしていることが大事。
この際、小手先でやると
中途で緩んで「効果」が無い。
だから、施術者である鈴木が、
腰からの力を送り込む。
これを「型」と呼ぶ。
脈を打ったのを確認後
腰に活を入れる。
肩甲骨の問題は
腰に関係があるからだ。
追伸
ここから微調整をして
右の肩甲骨の上の箇所が
内に入るよう誘導する。
すると、「まだ痛い」と言うから
「そんなすぐにはいかない。
今日は、ずっと痛い。
でも、明日には楽になっている」
「はい」
その3日後、
その子のお母さんがやってきた。
「先生、あれからも
痛がっていましたが、、、
翌朝には、耳から膿が出て
楽になったようです」
「その時間ってわかりますか?」
「●時ですね」
「操法してから8時間後ですね」
「そう言えば、、、」
「お嬢さんは、体がいいから
8時間後に排泄し治ったのでしょう。
ところで、お嬢さんは、、、」
「次の日、カラオケに行きました。
歌いまくってやるんだ、と言ってました」
「そりゃ~良かったですね」
「そうですね」
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