今日は、宮大工の世界で
有名な棟梁小川三夫さんの著書
『不揃いの木を組む』について
思ったことを書いていきます。
整体に入門して3年目あたり
こういった職人、修行論の
本をよく読みました。
きっと、整体を勉強していても
思い通りにうまくならず、
迷いに迷った時期だったのでしょう。
「何か」に、
すがりつきたかったのだと、思います。
※小川三夫さんは、1947年生まれ。
「最後の宮大工」よ呼ばれた
西岡常一の唯一の内弟子。
現在は、寺社建築専門
株式会社鵤工舎(いかるがこうしゃ)を
設立し弟子といっしょに暮らしながら
後進の指導、育成の毎日を送られている。
ここから始まります。
(小川三夫)大工の仕事は実作業です。
言葉でも教科書でも
技を教えることはできません。
現場に一緒に立ち、見て、
やってみて覚えていくしかないのです。
(鈴木)整体もいっしょです。
ノートに一生懸命書いても
頭の中で理解していても
相手の方を目の前にして
実際に「できる」か
どうかが一番問題なのです。
これが難しい。
「知っている」と「できる」の間には
途方もないほどの差があります。
先日も、股関節の体操を
井本先生からじかに受けてみて
(全然、自分は出来ていない)
(知ったつもりになっていただけ)
と、かなり痛い現実に
気づかされました。
(小川三夫)10年というのは長い時間です。
しかし、この仕事は
急ぎすぎてはいけません。
一つ一つをゆっくり体や手に
しみこませていかなくてはならないのです。
近道、早道は何の役にも立ちません。
(鈴木)この文章は記憶に残っています。
きっと、これを読んでから
焦ったってダメなのだ
ゆっくりでいいから
地道にコツコツ
やっていけばいいのだ
10年はかかるんだぞ
目指すは「大器晩成」など
と、考え方を完全に変えて
楽になったように思います
(小川三夫)職人であれば、若いときに
弟子入りして、体がまず先行してできて、
後から頭が伴ってくれば、
これは理想的なんだ。焦りも少ないんだ。
いまの人はみんな、頭から先にくるから、
体がついてこない。
(鈴木)これもよく覚えている。
そして、いまの人は、
「自分のことだ」と。
悲しいやら、情けないやら、、、(涙)
それからというもの、
井本先生には机上の空論系の
質問をするのをやめることにした。
追伸
整体の技術の話しも
大事なのですが、、、
今日、書いたような「考え方」も
とても重要なことだと鈴木は思います。
また、別のところで書いていきますので
お楽しみして待っていてくださいね ♬
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よしみ先生、記憶がいいじゃありませんか?