「時節柄、こんな状況なので
3月いっぱいは
お休みさせていただきます。
4月から、また、通わせて
いただきますので
4月の予約をさせていただきます」
と、鈴木のところに
長く通われている
女性の患者さんから
お電話での連絡が入った。
「そうですか、、、
残念です。
このところ、ずいぶんと
お体が変化してきたのですが、、、
いろいろと事情はございますので
キャンセルの件、承りました」
すると、
「先生、そうじゃなくて、、、
自分がコロナに罹るのが
嫌なのではないのです。
もう歳だから、、、
それは、それでいいのです」
「・・・・・・」
「自分には孫がいて、、、
その子がたまに
家にやってくるのものだから
(コロナを)うつすのが嫌なの。
万が一を考えるとね、、、」
「・・・わかりました。
そう考えるのですか、、、
正直言って、その考えはなかったです。
おばあさんもいろいろと
大変ですね?」
「そうなのよ」
「・・・・・・」
追伸
この発想は、思いもしなかった。
鈴木には、孫もいないからなぁ~
人それぞれ置かれた環境が違う
いつもよりも珈琲を濃く入れた。
苦かった。
関連記事
- 2020.03.28
右肘の痛みも右の手首を緩めることで解消 - 2015.05.02
人間の幸福感の底は53歳 - 2020.04.19
過剰な買い物は余剰エネルギーの発散 - 2017.11.04
ナミヤ雑貨店の奇蹟には心を奪われる - 2020.02.17
慎重な男の子 奔放な女の子 - 2016.08.20
心臓が無くても生きられる