50代の男性。
操法を終えて、、、
人体力学体操を
1つだけ指導した。
その方は、、、
胸椎8番から10番までが硬い。
腰の強ばりは
「そう」でもないので
人体力学体操の「複合体操」を
指導することにした。
※この体操は、、、
腰の強ばりがある方に行うと
体操後、腰が痛くなるので要注意。
『「人体力学で」弱った体がよみがえる』112ページ
すると、、、
正座をして後ろに寝るのは
そんなにきつくなさそうだ。
※この段階できつかったら
この体操はすべきではない
しかし、
胸椎8番から10番までに
体操の焦点を合わすために
両手を横から上げる時に
なぜか「力」が入るのです。
つまり、腰の強ばりは
そうではないけれども
上の強ばりは強いのですね。
「●●さん、腕を上げる時に
すっと上げてください」と、言う。
「はいつ」
でも、腕を上げる時に
余分な力が入っているように
鈴木には見える。
それで、少し
アプローチを変えてみる。
「●●さん、腕を上げる時に
肘を曲げてください」
「はい」
「肩の力が少し抜けますか?」
「さっきよりは」
「では、それで
すっと上げてください」
すると、先ほどよりは
肩の力が抜けるようで
すっと腕が上がった。
上半身を軽く固定できた。
少し胸が落ち気味なので
気持ち胸を反らしてもらう。
※こうすることで、、、
胸椎8番から10番までに
焦点が集まる
そして、
片脚ずつ伸ばしてもらう。
「背骨のここが伸びるのを
感じますか?」
「・・・・・・」
(感じないらしい)
「では、ひざを曲げて
ひざから先を伸ばして下さい」
「・・・・・・」
(感じないらしい)
「ひざの曲げ伸ばしを
してみましょう。
曲げた時には、緊張が緩み
伸ばした時には、緊張する。
そして、曲げ伸ばしの
スピードを速くしたり
ゆっくりしたり、、、」
「ん~ん、この感じかな?」
「そうです。そんな感じです」
「この感じで正しいのですか?」
「そう、、、その感じ」
追伸
このように、、、
人体力学体操で
刺激したい箇所を
感じてくださるまで
言葉で誘導していくのです。
鈴木が「手」を貸せば
速いのですが、、、
それでは体操にはならない。
だから、「手」を貸すのは
患者さんが動かし方が
わからない時だけ。
ちょっと手助けをするのです。
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