いつものように座位になってもらい
鎖骨、肩甲骨、後頭部の左右、肩
腸骨(=ベルトが引っ掛かる箇所)を
さっさと診て特徴を掴む。
ここで時間を掛けると、、、
患者さんの整体を受ける
気持ちが薄れるので素早く行うことが重要。
患者さんは、「観察」してもらうよりも
患者さんが訴える痛みや症状を
取り除いて欲しいためにきたのだから。
しかし、全体像を掴むために
「体の観察」は必須。
痛いのは右のふくらはぎだが
そうなった大本の理由が、
どこかに存在するはずだから。
この「どこか」を見つけるのが
井本整体の技術の根幹になる。
その後、うつ伏せになってもらい
左右のふくらはぎを観察する。
この観察は、とても重要。
痛くなるには、それなりの理由があるはず。
すると、、、
痛いとおっしゃる右のふくらはぎには
筋肉が1枚の板のようになっている。
(これは、痛いはずだ)と思いながら
ふくらはぎの中で切れ目を探そうとするが
なかなか見つからない。
ここで時間を掛けると、
患者さんが「???」と感じるので
やり方を変えなければならない。
すぐさま、右脚を外側に開いてから
ひざを曲げて患者さんの体が
緩む場所を探す。
すぐに切れ目が見つかった。
体が緩むのだから、痛い箇所が
浮き彫りになるのは当たり前のこと。
「ここが痛いのでは?」
「そうなんです」
早速、そこを緩めに入る。
その後、その箇所が暖かくなってきたので
この部位の調整は終了となる。
追伸
そして、ここから
大本の悪い箇所に刺激を入れていくのです。
その際、基本的な調整の鉄則を厳守しつつも
患者さんのお体の要求を感じながら
操法を続けていくのです。
つまり、相手の要求に逆らわないことが
最も重要なことになるのです。
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