今日の話しは、
もう今から7、8年前のこと。
その日の、井本整体プロ講座の内容は
肘の骨折の処置だった。
整形外科医のプロでも
肘の骨折は「難しい」と
後に、なって知った。
手順を先生から教わり
ひととおりやってみていたところ、、、
先生と目が合った。
「鈴木君、私が、
肘を骨折したと仮定して
肘を持ってごらんなさい」
「はいっ、、、」(緊張する)
それで、先生の肘を持った瞬間
「その持ち方では、、、
(今後の処置を)
鈴木君に任せるわけには
いかないね」
「・・・・・・」
(何が、悪いのか?
それすらわからない)
ちょっと、うなだれていると
先生は、(わからないか、、、)
と、ちょっと悲しそうな目で
こちらを見る。
※この時が、とても一番「辛い」
「わからないか、、、
なら、教えちゃろ」とおっしゃる。
「お願いします」
「いいかぁ、、、
鈴木君のはこんな感じ。
でも、ほんとは、こんな感じ。
わかったか?」
「何となく、、、」
「なら、やってみなさい」
先生に教わった感じでさわると
「それなら、いいじゃろ。
このさわり方を忘れるなよ」
「はいっ、、、」
※この後、先生は
そのわけを説明しないのです(涙)
それからは、なぜ、
あのさわり方がいいのか?
なぜ、ダメだしを頂いた
鈴木のさわり方がダメなのかを考える。
※ある意味、究極の「教え方」
なぜなら、人は「自得」しないかぎり
決して身には付かないから。
追伸
このさわり方は、
肘の骨折の時だけではなく
すべてに通じるのです。
それが、本当にわかったのは
昨年の夏ごろ。
※でも、その理解のレベルは
先生が要求したものではない可能性が大
「鈴木さん、わからないですよ」
「じゃ~、ちょっこっと説明すると、、、
操法でも、人体力学体操でも
狙っているポイント以外が
緊張するようではダメなのです。
要するに、
相手をいかに緊張させないか?
これに尽きるのです」
そういったさわり方が
「正しい」のです。
すると、「圧度」は、
どれぐらいはいいか?
という質問が無意味だ、
ということはわかりますよね。
つまり、操法、人体力学体操にしても
圧度、間合い、頻度は
すべて患者さんにあるのです。
ここ、大事ですよ。
すべて、患者さんに
合わせていくことにより、、、
患者さんは、結果
「あなた」に合わすように
なっていくのです。
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