80代の男性。
嚥下障害を改善したいと
お見えになった。
お話しをうかがうと、、、
ディケアに行って
食事のたびにスタッフから
「猫背ですね。
だから、ものが通りにくいんです」と
言われるらしい。
今回は、奥さんといっしょに
お見えになったので、、、
そこらへんを聞いてみると
「先生、そんなことはないですよ。
食事の時にも、問題ないですよ。
ただ、食べる時に、
たくさん詰め込むから
つかえているだけですよ」
と、おっしゃるのです。
おさらいをすると、、、
ご主人:食事する時にものがつかえる
奥さま:そんなことはない
※たぶん、どちらも正しいと思う。
感じ方は、人それぞれだから。
操法室で仰向けになってもらうと
その仰向けになるスピードが
鈴木が思っていた以上に速いのです。
ただ、猫背なもので
仰向けになると、どうしても首が浮く。
しかたないので、枕をさし入れると
「これは楽だ」と言う。
そして、お腹を診る。
※お腹は、一番、その方の状況を
教えてくれる究極の場所
何げなく、左側のお腹をさわると
「ピクッ」となって体全体が硬直するのです。
確認のために右側のお腹にふれると
なんともないのです。
(過敏?それも左だけ)
この場合、パッと浮かぶのは
・頭の問題(右の脳の問題)
・呼吸器の問題
この2つ。
それで聞いてみると、、、
「右の前頭部に疾患があって
脳外科で治療中らしい」
※右の脳をやると体の左側に
問題が出るのです
ご本人も言っておられました。
「右の指を反り返すと音が鳴るのに
左の指は反り返しても音が鳴らない」と。
結局、体をさわるたびに
「ピクッ」となるので、、、
やりようがない。
嚥下障害の原因である胸骨と
胸椎8番に「蒸しタオル」を
するように言いました。
追伸
帰りぎわ、ご主人さんが
着がえでいない時に奥さんに聞いてみた。
「ご主人さん、現役の頃は
ずいぶんと頭を使ってきた
人なのではないですか?」
「そうなんです、、、
なぜ、わかるの?」
「頭の前頭葉は、
人類の脳と言われるところで
頭を酷使した人でないと
この部位は発達しないのです」
「主人は、ず~っと
頭を使い続けてきたのよ」
「そうでしょうね、、、
使いすぎたために、ちょっと
今になって負担が掛かりすぎたのでしょう。
そう言うと、奥さんは、、、
「。。。。。。」でした。
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