以前、横浜朝日カルチャーセンターで
整体の講座を持っていた時のこと。
その講座は第1・3の水曜日
12:50から14:00の開講なので
ほとんどが女性の受講生だった。
その中に、40代と思われる男性が
いらっしゃった。
(どんなお仕事してるのかな?)と
思っていたのだが、
時おりされる質問がけっこう鋭くて
(素人じゃないな、同業者かな?)
と、思っていたのだが
実は”歯医者さん”だった。
ある時、この方が
こんな質問をしてきた。
「(ある噛み合わせの
患者さんの写真を見せながら)
整体では、噛み合わせを
どんな観点から診て
いらっしゃるのでしょうか?」
と、質問してきた。
整体では、症状を見ずに
その原因を探るのが”基本”だ。
だから、噛み合わせの問題でも
体全体を見る必要がある。
が、
この質問の場合はその方の
体を見ることができないので
基本的な観点から答えた。
「噛み合わせが悪い場合、
鎖骨からアゴにつながっている
筋肉の左右差が問題と考えます。
その筋肉の左右差を作っている
”習慣”を見直すということと、
その左右差を取り除く
上胸部三角点の体操を
オススメします。」と答えた。
その答えに歯医者さんは満足して
いただけたようだ。
それにしても、この歯医者さんは
熱心で勉強家。
通常、医学を勉強して来た方は
整体にたいして懐疑的なのだが
この方はそうではなかった。
この歯医者さんのように、
(視野を広くしているだろうか?)
(真摯に患者さんに
接しているだろうか?)
(他のやり方の可能性も
受け入れる度量があるだろうか?)
いろいろと考えさせられた。
追伸
この歯医者さんからは患者さんを
何人か紹介していただいた。
ありがたいことである。
この場を借りて感謝申し上げます。
上胸部三角点の体操がいいです。
『人体力学』64ページ
関連記事
- 2019.02.12
歯間ブラシの効用 - 2020.03.25
左の口が開けづらい(40代女性) - 2020.09.06
まっ平なベッドは苦しい - 2022.03.28
歯間ブラシと整体 - 2021.08.29
右奥歯下の腫れを訴える女性 - 2017.12.12
歯ぎしりには鎖骨を蒸しタオルで温める